15才 / 山口百恵

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山口百恵の5作目。
この年はアルバムを3枚出しており、いわゆる15才三部作と呼ばれています。
多作のためもちろん完成度は高くありませんが、それだけレコード会社もプッシュしていたのでしょうし、需要も高かったのだと思います。
このアルバムは15才完結編で、A面はシングル「ちっぽけな感傷」を中心とした馬飼野康二作による構成で、大人目線の15才をイメージしたセリフが曲間に組まれています。
B面はA面以上に語り満載な日本文学をテーマにした構成になっており、主演映画主題歌「伊豆の踊子」のほか、「野菊の墓」「たけくらべ」といった曲が収録されています。
テーマを決めるあたりにアルバムのトータル性を考える兆しが窺い知れますが、まだまだ日本歌謡、流行歌のスタンスで制作された内容です。
ちなみにジャケット写真は山口百恵引退まで長く仕事をする篠山紀信。収録曲以上に封入の写真集が秀逸なアルバムです。

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