愛の嵐

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監督 Liliana Cavani
主演 Dirk Bogarde, Charlotte Rampling
1973年作品 「何が望みかときかれて 幸せが望みと答えて たとえ幸せになれたとしても きっと昔が懐かしくなる。」 マレーネ・ディートリッヒの「ひとつでも希望がもてたら」をナチス将校達の前で上半身裸で歌い踊るシャーロット・ランプリング。そして、その報酬として差し出された物は… 言わずと知れたサロメをモチーフとした場面。映画雑誌ロードショーやスクリーンで写真やレビューを見た当時中学生だった私は、十分に理解出来ないながらも、そこにある狂気、倒錯、退廃の美を嗅ぎ取っていた。 大学生になって上京して初めて全編通して観ることができた時には感激のあまり涙が出てきたよ。
ナチスの収容所で将校から倒錯した奴隷同然の扱いを受けていた少女と彼が20年振りに偶然の出会いをする。本来ならば最も憎むべき相手に、かつての倒錯的な愛を求め、破壊へと突き進む。 この映画は究極のfemme fatale の物語であり、私の芸術に対する嗜好のエッセンスが全て濃縮されている。一生忘れる事の出来ない作品である。

トレーラー
https://youtu.be/CtLf_-9nXUs?si=wC9EX8FrqgKt7M-_

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