Electronic Sound Magazine

Electronic Sound 誌最新号はTangerine Dream が1974年にリリースしたエポックメイキングな作品「Phaedra」50周年記念号。 Moog Modular System が初めて使用され、後の彼らの音楽的スタイルを確立した。
エドガーの自伝でも書かれていたが、当時はとにかく全く得体の知れない機械との格闘で、設備が十分でないマナースタジオで割り当てられた３週間は困難の連続だった。しかしながらクリストフが操作していたシーケンサーから突然流れ出したシーケンスを聴いた瞬間にエドガーとピーターはスタジオに駆け込んでクリストフの両腕を抱え込んでスタジオ外に引きずり出してレコーダーのスイッチを入れた。これがブレークスルーとなってPhaedra が生まれたという。
雑誌には「Phaedra」と「Mysterious Semblance at the Strand of Nightmares」のedited version が7inchシングル盤として付属しており、これはアルバムリリース時に極小数のみ作られた宣材盤の復刻で、その後は一度もオープンにされていない音源だそうだ。