【1988/08/12】日中平和友好条約締結10周年記念郵便切手

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日中平和友好条約締結を記念して、昭和63年8月12日(金)に60円郵便切手(2種連刷)が発行されます。
この条約は、昭和47年(1972)9月29日に発出された日中共同声明の第8項に基づき、日中両国間の平和友好関係を強固にし、発展させるために締結されたもので、昭和53年(1978)8月12日に、北京において、日本側園田直外務大臣と中国側黄華外交部長との間で署名・調印され、同年10月23日に鄧小平副総理の来日時、本条約批准書の交換がなされて、同日、本条約は発効しました。今年は本条約締結10周年に当たります。
意匠には、日中の友好関係を象徴するようにということから、「牡丹」と「パンダ」を取り上げました。「牡丹」は中国の代表的な花で、中国では王花(百科の王)と呼ばれています。意匠に取り上げた牡丹は、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮境内にあるぼたん園に咲く花を取材したもので、この花は昭和59年(1984)中国の洛陽植物園から贈られたものです。
「パンダ」(ジャイアントパンダ)は、中国南西部にしか生息していない動物で、日中の国交が回復したことを記念して日本に贈られ、昭和47年(1972)10月28日に上野動物園にやって来ました。意匠に取り上げたパンダは、昭和61年(1986)6月1日に上野動物園で生れた”トントン”(童童)で、生後一年ごろの姿です。
この10周年を記念して、中国でも8月12日に記念切手(2種)が発行されます。意匠は、「牡丹」と日本を代表する花「桜」です。わが国と諸外国との間で、このような記念切手を同時発行した例としては、昭和57年9月29日の「日中国交正常化10周年記念」及び、昭和62年9月26日の「日タイ修好宣言調印100年記念」の二例があります。

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