【1988/07/27】1988世界人形劇フェスティバル記念郵便切手

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1988世界人形劇フェスティバルを記念して、昭和63年7月27日(水)に60円郵便切手(4種連刷)が発行されます。
このフェスティバルは、国際人形劇連盟の総会に合わせて催される人形劇の祭典で、4年に1度、オリンピックと同じ年に開催されます。第15回に当たる今回のフェスティバルは、「世界の人形劇人のアジアにおける初めての出会い」という開催テーマが示すように、アジアでは初めて開催されるものです。7月27日(水)から8月11日(木)までの16日間、名古屋、飯田、東京の3都市を移動しながら、海外30劇団と国内30劇団の公演を中心に展示会、講演、パレードなど、人形劇の祭典が繰り広げられます。
意匠については、糸あやつり、影絵、棒遣い、上からの棒遣いの4種類の人形を、日本、アジア、ヨーロッパのものの中から取り上げました。

「おはな(少女)」糸あやつり・日本
喜之助人形として知られ、人形づくりの名人として国際的に知られる竹田喜之助(1923~1979)製作のもので、糸あやつり人形劇長編映画「明治はるあき」の主人公”おはな”です。

「少女」棒遣い・チェコスロバキア
ブルノー市にある国立ラドスト人形劇場のチェコスロバキア民話劇に登場する女の子です。

「影絵の女性」影絵・中国
人形の形態等から東城派系といわれる、ロバの皮で作られた人形です。かつて、こういった影絵人形は、茶館と呼ばれる町の小さな店(現在の喫茶店のようなもの)で上演されていました。

「騎士」上からの棒遣い・イタリア
ヨーロッパの糸あやつり人形(マリオネット)の最も古い形態を今日に残しているものです。イタリアの最南端に位置するシチリア島で古くから行われてきた、主に中世の騎士物語を演目とする伝統的人形劇です。現在もシチリアのパレルモを中心に、これを上演している小さな人形劇場がいくつか在ります。

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