【1988/02/12】国宝シリーズ第3集郵便切手

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国宝シリーズ第3集として昭和63年2月12日に60円及び110円郵便切手が発行されます。
金剛三昧院多宝塔(左)は鎌倉時代に建てられたと伝えられ、石山寺多宝塔(鎌倉時代初期のもので、多宝塔では現存最古。)に次いで古い貴重な遺構です。三間多宝塔として形態が良く整い、安定感に富んでいます。また部材の保存状態が良く、ことに内部の装飾彩色や仏画がよく残っています。塔内部には五智如来(重要文化財)が安置されています。
恵光童子像(右)は金剛峯寺不動堂の本尊である。木造不動明王座像(重要文化財)に随侍する木造八大童子立像(不動明王の使者といわれている八体の従者)のうちの一つで、鎌倉時代、運慶作と考えられています。檜を使った寄木造(木彫りの像の頭・身体を2材以上の木を寄せて作る技法)、玉眼(木彫像の眼に水晶をはめ込んで表現したもの)の像です。
切手の意匠として、石山寺多宝塔は昭和26年5月21日発行の80銭切手と昭和27年7月10日発行の4円切手に採用されており、八大童子像の中からは、「制多迦童子」が第2次国宝シリーズ第4集として昭和52年6月27日に発行され、「恵喜童子」が300円切手として昭和59年4月3日に発行されています。

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