西部警察PART-II ワンダフル・ガイズ

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不死鳥の如く甦った石原裕次郎さんは、全国のファンの声援に深く感謝し、全国縦断ロケを企画。それをメインとした西部警察PART-IIを新たに開始することにしました。
そこでメインテーマの刷新を音楽ディレクターの鈴木清司さんに依頼し、荒野を走る西部の馬車のような壮大なものから、マシンの活躍にもマッチするようなものに変えたいとすでに角川映画・戦国自衛隊でタッグを組んでいた羽田健太郎さんに劇伴製作を依頼。まずワンダフル・ガイズとサラブレッドの2曲を作成、ワンダフル・ガイズがメインテーマテーマとして選ばれました。また演奏は大都会PARTIIIでも演奏していたビックバンド,高橋達也と東京ユニオンが再登板。スピーディでアクションにマッチする劇伴群が誕生しました。

PARTIIになってからの劇中テーマ曲の登場回数を見てもここぞでかかるワンダフル・ガイズはクライマックスを盛り上げてくれました。
※PARTIではメインテーマがクライマックスのアクションで流れたのは全126話中、マシンガン狂詩曲・少年(未音盤化30秒バージョン)、地獄から還った刑事(TVサイズ)、獅子に怒りを!(TVサイズ)、手錠のままの脱走(TVサイズアップテンポ編集版)、博多港決戦(未音盤化65秒バージョン)、第41雑居房(TVサイズイントロのみ)、強攻突破、栄光への爆走(未音盤化65秒バージョン)などわずか数話でした。手錠のままの脱走ではTVサイズのテンポがゆっくりでアクションに向かないためにアップテンポ編集してますが、これはサントラ収録のメインテーマ・フルサイズが選曲音源にはないことを証明しています。65秒バージョンだとテンポは速いですがサビがない分、尺が短すぎるのです。

西部警察のテーマのEPは前作と合わせ2度目で、PARTIではサウンドトラック盤アルバムと同じデザインジャケットになっていました。今回はEPオリジナルデザインとなってます。
博多港決戦からローレルパトカー着地のレアショット、PART-I最終期のエンディングと、なぜかPART-IIのエンディングの910ブルーバードパトカー。木暮と大門はそれぞれ石原裕次郎さんが西部警察の仕事復帰された鳩村刑事登場回からのオープニング階段降り新撮での特写1ショットのトリミング配置です。

このシングルカットされたワンダフル・ガイズ フルサイズとパトカー・コンボイはテイチクレコードならではの演出となっており、劇中SEを担当している東洋音響の効果音が被せられた状態で発売されました。この効果音入りワンダフル・ガイズの初CD化はテイチクエンタテイメントが発売したオムニバスCDである「ポリス & アクション! ~TV刑事ドラマ★グレイテスト・ヒッツ」で2004年でした。このCD、ジャケットは西部警察PART II サウンドトラック盤vol.2からオキ・大将の愛銃S&W M29 PPCカスタム6インチがトリミング採用されてました。背景の的も同じく、です。

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