RICOH RICONAR 55mm F2.2

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リコーのXRシリーズ一眼レフカメラ用のレンズで、マウントはペンタックスのKマウント(バヨネット)が採用されています。
和製ズミクロンと呼ばれている、XRリケノン50mm F2の安価なレンズと同じ時期の製造ですが、さらにスペックダウンされたチープなレンズです。
最短撮影距離も初期の50mmXRリケノンの0.45mと比較すると0.8mしかなく、かなり見劣りします。

レンズ構成は4群4枚で、面白いことに大昔の蛇腹カメラのように、前玉だけを回転させて繰り出すことでピントを合わせます。
ヘリコイドを使わないという、大胆なコストダウンですね。
前玉だけを繰り出すことで球面収差が増え、絞り開放ではソフトフォーカスになります。バラを撮影してみると、ふんわりいい感じ。

前玉を最短撮影距離まで繰り出すと球面収差が補正不足になり、ボールチェーンの1枚目の写真のように、絞り開放で前ボケにバブルボケが出ます。
試しに前玉を無限遠の位置にして、接写リングを入れて全群繰り出しで撮影すると、ボールチェーンの2枚目の写真のように、後ろ側がバブルボケになりました。
同様に、全群繰り出しで後方にピントを合わせると、手前のバブルボケは消えていしまいます。

絞り開放無限遠で球面収差は過剰補正、前玉を繰り出して最短撮影距離にすると球面収差が補正不足になるという、とても面白いレンズです。
チープなレンズですが、バラエティに富んだ描写が楽しめる、お気に入りのレンズです。

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