【手彫証券印紙】第5次発行1銭黒:目打の簡単な判別方法
初版 2022/10/30 17:49
Labノート「【手彫証券印紙】第5次発行1銭黒:基本目打について」で、この印紙の基本となる5種類の目打を紹介いたしました。
実はこれらの目打は、目打ゲージを使わずとも、目打の数(山もしくは穴の数)を目測するだけで簡単に判別が可能です。私もこの方法を会得してから目打ゲージの出動回数が激減しました。
第5次発行1銭黒に限らず、手彫証券印紙は(第1次大型の25銭、50銭、1円を除いて)印面の寸法がほぼ24mmx24mmになっています(細かい誤差はとりあえず無視して、「24mmx24mm」としています)。
切手の目打ピッチは、20mmに含まれる目打の数として定められているので、手彫証券印紙の場合、印面の一辺に含まれる目打穴(もしくは山)の数を数えて、その数を24mm/20mm=1.2で割ってやると、目打ピッチが求められることになります。
いちいち割り算をするのは面倒なので、私は、目打ピッチを1.2倍した値=手彫証券印紙の印面の一辺に含まれる目打穴(もしくは山)の数になることを踏まえて、基本目打のそれぞれについて、実際の目打ピッチのばらつきを考慮して、
- Perf. 8 1/2 →8.5 x 1.2 = 10.2 → 10もしくは11穴(山):多くの場合10穴(山)に近い
- Perf. 10 →10 x 1.2 = 12 → 11もしくは12穴(山):12穴前後がほとんど
- Perf. 11 →11 x 1.2 = 13 → 13もしくは14穴(山):明らかに12穴では収まらない
- Perf. 13 →13 x 1.2 = 15.6 → 15もしくは16穴(山):一見して目打が細かいので測定不要?
と定めています。このあとは目打の数を数えるだけで目打の分類が可能です。具体的な例を示すとこのような感じです。
実際にはほとんどの印紙がPerf.10=11ないし12穴(山)なので、11ないし12穴(山)で収まらないものについては真剣に数を数える、というやり方で十分でしょう。
なお、Perf. 10の、ピッチ9目打と、Perf. 8 1/2との境目があやふやな場合がありますが、私の経験では、Perf. 8 1/2は明らかに目打のピッチが荒くて、10穴(山)に近いケースがほとんどですので、まず間違うことはありません。
判断に迷う場合には、最終的に目打ゲージで確認していただければ大丈夫です。
ぜひ試してみてください。