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SB 紙模型 A1: Steam Air-cargo 1843
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズと同じフォーマットで、たった一点だけある「往年の翼」モデルです。 no.A1 / 蒸気飛行貨物 Henson & Stringfellow 1843 ネットでは飛行機モデルはこの1種類しか見つからず、どうやらシリーズとして続かなかったようです。原本は意外と多くeBayに出ていて、2枚入手して組み立てました。シンプルな構造の模型ですが、こんな重そうな「翼がついた船」が本当に飛んだのかー?と思いながら作るのは、楽しかったです。 + 台紙にある解説と、データシートです。 『ヘンソン & ストリングフェロー 1842〜1843年のプロジェクト/これは、すべてのヨーロッパの新聞が記録した最初の失敗である。この笑えるほど巨大な機械は一度も飛んだことがない。しかし、巨大航空船の発明者たちに夢をあたえ、1848年に J. Stringtellow が蒸気飛行機で成し遂げた初めての自由飛行にも貢献した。』 <データシート> 木製のリブとストリンガーに取り付けられたキャンバスの翼 舵と昇降機 プロペラは軽蒸気機関で駆動 三輪で着地 + なんだー、飛ばなかったのか、、。 画像7枚目は広告のために製作された、ピラミッド上空を行く想像図だったのですね。サイエンス・フィクションの黎明期という風情すらあります(が、SFの始祖と言われるジュール・ヴェルヌが飛行小説を書いたのは20年後の1863年)。 1843年のこのプロジェクトが、他の動力飛行の試みと比べてどれくらい早かったかは歴然としています。モンゴルフィエ兄弟が気球を揚げたのが1783年で、動力機のついた「操縦可能な」飛行機として、最初に記録されたのが1903年のライト兄弟の飛行。その間に、世界の各地で数多くのチャレンジと失敗があった。そんな歴史を切手でも紹介していきまーす。 https://muuseo.com/tomonakaazu/collection_rooms/7 #papercraft #ペーパークラフト #airplanemodel #飛行機モデル #paperairplane #紙の飛行機模型 #earlyaviation #初期の飛行機 #hensonandstringfellow #ヘンソンストリングフェロー
飛行機モデル ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 18: Richard 1902
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.18 / Richard (Unic) 1902 レース用に軽快に仕立てられたこのフランス車は、シックな色合いです。この紙モデルは、原本を2枚入手したので一つを立体に組み立てました。途中、座席の部品に「意匠登録 L.フランキ」という印刷を発見(画像7)。このDIYシリーズを開発したデザイナーのようです。さすがに60年後では、サーチしても出てきませんが、良い仕事をした人の名を見つけてちょっと嬉しい♡ 車を製造したのは、のちに軍事車輌や建設機械車のメーカーとなり、日本の古河ユニックと提携している「ユニック」でした。創業者のジョルジュ・リシャールは、自転車のリペアからはじめて自転車メーカーを起こし、それが車に発展したのち、1901年にレースで優勝して自動車界に名を馳せたようです。英語版のウィキ記事にある自転車時代のポスターがクールです。 https://en.wikipedia.org/wiki/Georges_Richard 記録写真(画像8)は、工具を持つメカニックや周りのヒゲの人たちから、当時のレースの雰囲気がうかがえます。 + 車の解説と、データシートです。 『リシャール(ユニック)1902年/この堅牢で安全な車の特徴はシンプルであること。エレガントで均整のとれたボディワーク、すべての機械部品のチェックのしやすさ、鉄チューブ製のシャーシなどが真の成功をもたらした。 1901年コート・ド・ガイヨン(ウール)での大会では、2人乗りで時速33.33kmを出し1位になった。』 <データシート> 小型車 10馬力エンジン 重量397キロ インフレータブルタイヤ + ちょうど今、吉村昭著の『虹の翼』を読んでいるのですが、Shell Berreの車たちとも時代が重なり、日本と欧米の技術に関する挿話がたくさんで、コーフンしつつ読み進んでいます。上記のユニックと提携する古河は古河商会という名前で、アメリカから輸入された車を組み立て、それが1901年に日本の道を初めて走った自動車だったとか。開国が1854年で明治元年が1868年だったことを思うと、技術の進歩した速さに驚かされます。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #richard #リシャール #unic #ユニック #shellberre #古河商会
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 17: Marcus 1873
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.17 / Marcus 1873 シリーズ中で一番古い自動車は、意外にも蒸気機関で動くのではなく、オーストリア製のガソリン車でした。発明者がドイツ生まれのユダヤ人だったためナチスが第二次世界大戦中に記録を破壊し、最初のガソリン車が製造された年は今も確定されていないようです。どんな資料を元にこの模型がデザインされたのか、ネットのサーチでは出てきませんでしたが、作って楽しい車でした。 写真のモデルは、泥除けや後部座席がなくなった古いもの(画像7)を最初に見つけ、その後に原本のシートを手に入れて組み立たものです。古いモデルを最初に見つけた時のことは、ログ日記にしました。 https://muuseo.com/tomonakaazu/diaries/7 + 車の解説と、データシートです。 『マルクス 1873年/S. Marcus によってオーストリアで製造されたこのモデルの説明書には、次のような詳細がある。 "爆発を減衰させる機構を備えたオイルエンジンで動く、道路を走る乗り物”。 その正確な建造日は、長い間激しい論争の的となっているが、ジークフリート・マルクスの才能と天才性に疑問の余地はない。この発明者は、自動車に関する特許を38件出願しており、特記すべきは低電圧磁気点火(マグネトー)の発案者でもある。』 <データシート> 4ストロークバランサー ガソリンエンジン マグネトー・イグニッション + ジークフリート・マルクス(日本語のウィキ記事) https://tinyurl.com/5hxf84ey ユダヤ人の歴史を綴るHPの自動車のページに出てくる記事では、戦後の1950年に車を復元し、製造75周年を祝った写真があります。 https://hebrewhistory.info/factpapers/fp032-2_marcus.htm アメリカの機械技師協会のHPでも、発明は1875年になっていますね。 https://www.asme.org/about-asme/engineering-history/landmarks/203-siegfried-marcus-car 模型に似た車の写真はなく、初期の車も複製しか見つかりません。図録としては切手になっている凹版画がエレガント。1971年の切手が、オーストリア自動車クラブの75周年を祝っています(画像8)。 https://stampaday.wordpress.com/2018/07/13/the-first-car/ #papercraft #ペーパークラフト #austriancar #オーストリア車 #paperminicar #紙のミニカー #marcus #マルクス #shellberre
オーストリア車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 16: Renault 1898
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.16 / Renault 1898 (Type A) まだ19世紀だった最後のころに、ルノー社がはじめて生産した車のようです。なんて可愛い顔の車でしょう。。原本を手に入れたところで、まだ立体になった模型を見ていません。 原本にあるイラストでは、座席は横につながっていますが、得意な表情の女性ドライバーがクールな当時の写真では、運転席と客席には少し段差があるようです。 + 解説&データシート 『ルノー 1898 小型車/ルイ・ルノーが21歳の時にビヤンクールの小さな工房で作った最初のゴルフカート。この真新しい構造は、今日の大型車両とガソリン三輪車の理想的な中間点だった。 うまく設計され、非常にバランスの取れたこのカートは、新しいシャフトとカルダンシャフト・トランスミッションによって可能な静かな動きと、ルイ・ルノーが創造したギアボックスの直接牽引を持つ並外れた品質だった。』 <データシート> チューブラーシャーシ デ・ディオン・エンジン シリンダー :1 パワー:1.3 / 4HP ギア:3 座席数:2 + ルノーの小型車を紹介したwiki記事に、De-Dion製のエンジンを搭載したのタイプAからGまでが解説されています。 https://en.wikipedia.org/wiki/Renault_Voiturette 原本の2枚目をゲットして(またはスキャンを印刷して)、組み立ててみたいモデルです。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 14: Renault 1912
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.14 / Renault 1912 (Taxi de la Marne) 2014年から追っているシリーズの中で、no.14はほとんど市場に出てこず、スキャンやデジタル版もないのは、原本が当時すぐに模型になって平面で残っていないから?と推測しますが、この車種がそんなに人気だったのはなぜか疑問だったのです。 最近、やっとフランスの eBay から1枚ゲットして原本にある解説↓を読み、理由が少し分かりました。 + 解説&データシート 『ルノー 1912/このモデルは、「タクシー・ド・ラ・マルヌ」という輝かしい名前でよく知られている。1914年9月7日、第一次世界大戦の初期にこの車「AG1」がパリ・モー間道路で大量の予備兵を素早く輸送して「1,000本の香水ビン」と称賛された。 この伝説的な出撃は、ドイツ軍の計画を混乱させることで、首都を侵略から救ったのである。』 <データシート> シリンダー:2 座席数:6 ボア:80 ストローク:120mm + 連なって兵隊を輸送している当時の写真もあります。相当な数が生産され、パリを守る役割を果たして国民的な車となって、48年経っても紙のミニカーが人気だったのですね。子供のための模型と謳いつつ、実際に作っていたのは「往年」を懐かしむ大人だったのかも。ガソリンスタンドのノベルティーから知る、フランスの近代史でした。 #papercraft #ペーパークラフト #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #renault #ルノー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 13: Mercedes 1901
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.13 / Mercedes 1901 シリーズもno.13(しかも13!)でやっと登場するドイツ車です。古い模型はボロボロに壊れていて、ドイツ占領下の辛い記憶が残る家族に、恨みをこめて壊されたのでは?と思うほど(画像5)。 人気がなくて残ったのか、原本が数点 eBay に出ていたので、2枚ゲットして一つを組み立てました。4座席の大型車を一枚の台紙にまとめ、キャノピーまである難題ですが、効率よく立体模型になるようデザインされています。 後輪と、その前にある小さなチェーンホイールを囲む泥除けの「ふた山」が特徴的な側面と、円筒形だったヘッドランプがよく見える、当時の写真を元にした画像もありました。 + 車の解説と、データシートです。 『メルセデス 1901年/エンジニアのヴィルヘルム・マイバッハによって作られたこの車は、今では有名になったその名前を持つ最初の車だった。「メルセデス」は、ダイムラー社の一番株主の娘の名前である。 深い押し型のシャーシー、マグネトー式点火装置、「選択的」ギアボックスとハニカムタイプのラジエーターなどによって、この車は劇的な技術革新をもたらした。自動車業界に提供したさまざまな新技術によって、メルセデス1901は現代の車の原型と見なされるべきだ。』 <データシート> エンジン:35馬力 シリンダー:4 マグネトーイグニッション チェーントランスミッション + #papercraft #ペーパークラフト #germancar #ドイツ車 #paperminicar #紙のミニカー #mercedes #メルセデス #shellberre
ドイツ車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu
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SB 紙模型 12: Rochet-Schneider 1895
「往年の名車たち」Shell Berre シリーズから no.12 / Rochet-Schneider 1895 模型の後に原本を入手しました。古い模型は激しくひずんでいたので、解体してリペア中。原本をスキャンして、無くなっているヘッドランプを足すと可愛い車になりそうです。 1932年までリヨンにあったロシェ・シュナイダー社の初期の車で、会社はのちにBerliet社に吸収され、さらにはシトロエンの一部になります。 https://en.wikipedia.org/wiki/Rochet-Schneider 当時の写真(画像5)では床から延びる操縦桿がよく見えます。運転手の前に後ろ向きの座席があるのは視界の邪魔では?と思いますが、5年後のモデルには前向きに変わった座席があり、子供が乗っていました。リヨンに博物館のある Berliet 財団のHPから↓。 https://www.fondationberliet.org/home/rochet-schneider-famille-1900-banniere-2/ (左下の画像を拡大できます) + 台紙に記載の、解説とデータシートです。 『ロシェ・シュナイダー 1895/当時、この車はリヨンのメーカーの素晴らしい成功例であり、単気筒のディオン・ブートン製エンジン、ミシュランのゴムタイヤ、ソフトスポーク付きホイールなどの最新技術のおかげだった。 ラ・ロシェ・シュナイダーはパナール・ルヴァッソールやプジョーとともに有名なパリ - マルセイユ間のレースに出場し、優勝を争った。』 <データシート> ディオン・ブートン製リア・エンジン シリンダー インフレータブル・タイヤ 後ろ向きと前向きの座席 + #papercraft #ペーパークラフト #papermodel #紙模型 #frenchcar #フランス車 #paperminicar #紙のミニカー #rochetschneider #ロシェシュナイダー #shellberre
フランス車・ミニカー ペーパークラフト Shell Berretomonakaazu