A Midnight Session / 1957年のメッセンジャーズ

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「完全限定盤」・「LP絶対支持の愛すべきジャズ・ファンに贈る最後のジャズLP」
などと販促煽りまくった帯が掛けられた、1991年の再発売盤である。さらに細かく見ると「貴重なエレクトラ原盤のオリジナル・ジャケットを使用!」となっている。
以前のジャケ写はブレイキーとドラムセットが左右反転のいわゆる裏ネガ状態で赤地のやつだった、かな。
そのことを言っているのである。

CDの発売数がLPレコードと並び、さらに追い越したのは確か1987年頃だったと記憶する。なので90年代初頭「最後のジャズLPシリーズ」というのはジャズレコードファンの買う気をそそる企画だったに違いない。そんな本作を私は今世紀に入ってからボチボチと中古盤で仕入れた次第。もちろんポリシーである「定価より安く!」買ったはずだ(と自慢にもならんことを言ってみる)。

内容はもちろんマクリーン=ハードマンがフロントの1957年ものである。
ニューヨークのカール・フィッシャー・コンサートホールでの録音となっている。今回刷新されたオリジナルジャケットの写真を見ると、そのステージ上にセッティングして一発録りされたことが分かる。リボン型のマイクロフォンが見えるが、レコーダーAMPEX A-350にマイク RCA3025A を2本繋いだとライナーに書いてある。響きのいいコンサートホールでの間接録音がいい結果をもたらした……とは決して言えない音質がちょっと残念〜。
収録日は3月8日〜9日というから、このホールのステージを借りて宵越しの「ミッドナイト・セッション」ということなんだろな。

で、この次の盤が同じメンバーでCadetに入れた(私の好きな)Tough ! となる。
たしかに次々とレーベルが変わっているが、引き合いがあるだけ立派じゃないか、文句つけるほどのことでもあるまいに〜、笑。

#アート・ブレイキー #ジャズメッセンジャーズ

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