2023.02.09 The Aristocrats

初版 2023/02/15 08:14

改訂 2023/02/21 14:58

二日連続のライブとなったこの日は川崎クラブチッタで超絶技巧トリオThe Aristocratsのトンデモナイ演奏を堪能。ロック、メタル、ジャズ、フュージョン、プログレ…等々、色んな音楽をごった煮にしたようなキモチワルくてカッコいい、変態な音楽をたっぷりと浴びてきました。音楽ライブというよりも雑技団かマジックショーを観ているかのようなその驚異的な演奏には終始Jaw Dropping(お口あんぐり)状態…とにかく凄まじかったです。

元ギター小僧としてはやっぱり初めて観るGuthrie Govanのギタープレイが衝撃的でした。指板上を縦横無尽にヌルヌルと動き回る運指、正確無比なピッキングは神業!またドラムのMarco Minnemannも生で観たかったミュージシャン。Dream Theaterのオーディションで観たのが最初で、超絶上手いだけでなく超絶楽しそうな演奏ぶりが印象的でしたが,その印象は実際に観ても変わらず、本当にこの人は常に楽しそうでした。そしてベースのBryan Bellerも、もちろん演奏も凄かったですが、それよりも曲間に挟む楽しいMCから滲み出る人柄の良さが印象的でした。

この日は未公開の新曲も2曲演奏されたのですが、超難易度の曲だから演奏し終わるとウィスキーが飲みたくなる、とMarcoが紹介してくれた「Hey, Where’s My Drink Package?」、そして「ダンス・ミュージックは好きですか?」とBryanから投げかけられた質問にワーッと盛り上がる観客に「ダンス・ミュージックが好きなの?…じゃあこんなトコで何してんだよ!?」なんてユーモラスなやり取りで紹介された、その名も「Aristoclub」(Marcoのすんごいドラムソロをフィーチャー)。いずれも次回作に収録予定とのことなのでスタジオ版も聞いてみたいところ。

仙人みたいな風貌で穏やかに「恐竜愛」を語って自らの曲を紹介するGuthrie、体験談や面白エピソードから生まれた曲をお笑い要素濃いめで紹介するBryanとMarco。音楽性の引き出しの多さに無双の演奏技術と、てんこ盛りのユーモア。そんな材料から出来上がったこの3人ならではの摩訶不思議な音楽ワールドが展開されていきました。最後は舞台袖に引っ込もうとしたところお客さんの盛り上がりが凄すぎて、「ステージを降りずにそのまま演るよ!」とアンコール曲を演奏してくれました。そしてステージを後にしても観客の手拍子と歓声が止まず、またステージに戻ってきた3人でしたが、「もう用意してたネタは全部演っちゃったんだ、ゴメンね。」と、大きくお辞儀をして笑顔で終演。

前日のライブはオールスタンディングでみんな飛び跳ねて踊ってたのとは対照的に、この日のオーディエンスは終始着席のまま目を凝らしてじっくり拝聴する…というスタイルだったのですが、最後には盛大に盛り上がって気持ちよかったです!

(2023.02.15 記)

The Aristocrats

https://muuseo.com/tanudon81/items/27

いしー

The Aristocrats 

THE DEFROST TOUR IN JAPAN 2023

2023年2月9日(木)

川崎Club Citta

Setlist

1. D Grade Fuck Movie Jam

2. Hey, Where’s My Drink Package?

3. Terrible Lizard

4. Bad Asteroid

5. The Ballad of Bonnie And Clyde

6. Aristoclub (feat. Marco Minnemann’s Drum Solo)

7. Through The Flower / Ohhhh Noooo

8. Furtive Jack

9. Last Orders

10. Blues Fuckers

さんじのちち。ロックマおたくなサラリーマン。にわかラグビーファン脱皮中。

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