2023.04.18 The Doobie Brothers

初版 2023/04/29 10:27

改訂 2023/04/29 10:30

The Doobie Brothersを観るのは今回で3回目。初めて観たのは2001年だったのですが、仕事が長引いてしまいアンコールしか観られなかったという苦い思い出があります…。次は2009年、Derek Trucks Bandとの対バンという形でした。どちらも大好きなバンドなので自分にとってはめちゃくちゃお得なパッケージングでした。そして今回はやはりMichael McDonaldがメンバーとして参加しているのが目玉ですね。彼を含むラインナップを日本で観られるのはきっとこれが最後のチャンスになりそうなので迷わずチケット確保しました。

パシフィコ横浜の国立大ホールでライブを観るのは故Jeff Beck以来かも?と思うと感慨深いものがありました。席はかなりの良席で双眼鏡要らず。ステージセットはとてもシンプルに50周年ツアーのロゴのバックドロップのみ。ほぼ定刻に会場暗転、メンバーがステージ上に姿を現すと、Tom Johnston、Pat Simmons、John McFeeとともにMichael McDonaldの姿も。これまでもゲスト参加という形で数曲のみステージにジョインする形はありましたが、最初から最後までバンドメンバーとして一緒にステージ上で演奏してくれるということですね!ということで観客からもひときわ大きな歓声を浴びていました。

そのMichael McDonaldによるピアノのイントロに導かれて始まったのは「Nobody」。デビューアルバムの1曲目でもある曲でライブがスタートって最高すぎるでしょ!Tom Johnstonの歌声はまったく衰え知らず!Pat Simmons、Tom Johnston、John McFeeの3人のフロントマンがギター抱えて歌う姿も相変わらずカッコイイ。そしてサビに入るとこの分厚いコーラスが最高に気持ちいい!次の「Take Me In Your Arms」ではリードヴォーカルをベースの人やMichael McDonaldで分け合うというアレンジがされてました。みんな歌えるのがこのバンドの強み!!

新旧の曲を織り交ぜたセットリストの要所要所にMichael McDonaldの曲もちゃんと入れてくれて、ファンが聴きたい曲は全部演奏してくれたと思います。ただ、ちょっと気になったのはMichael McDonaldの声が出なくてとっても苦しそう(もともと苦しげな歌い方の人ではありますが)だったこと。黄砂を吸い込んで喉痛めちゃったのでしょうか?この先もツアーは続くので心配になってしまいました。それでもバンドの好サポートもあってそんな不調?も補って余りあるほどのパフォーマンスでした。特にMichael McDonaldのピアノ曲に必ずといっていいほどフィーチャーされていたSax奏者のMarc Russoの演奏が素晴らしかったです!

これだけのベテランバンドともなると客層もご高齢の方が多いせいかずっと座りっぱなしでしたが、終盤の「World Gone Crazy」でバンド側が煽りに煽ったこともあり、ようやくみんな立ち上がってノリノリに!この曲は比較的最近のアルバム収録曲なので知名度はイマイチながらも、お客さんを躍らせちゃうノリがあっていい曲だな、と改めて。そしてここからの怒涛のヒットソング畳みかけ攻撃はすごかった!「Minute By Minute」「Without You」「Jesus Is Just Alright」「What A Fool Believes」そして「Long Train Runnin’」に「China Grove」!もうこの7曲だけでバンドの歴史と音がすべて詰まってました。どの時代のDoobiesが好きとか関係なく、みんな大爆発!…のまま本編終了。いや、凄かった!

大盛り上がりの観客にすぐに呼び戻され、アンコール1曲目はPat Simmonsのギターと歌で始まる「Black Water」。彼らにとって初の全米No1ヒットになった曲で、やはりアメリカ人の琴線に触れる何かがあるんですね。特にサビのコーラス部分は本国ではオーディエンスにアカペラで大合唱させる演出がされるのですが、さすがに日本人にコレを歌うのは厳しいからか、そこまでの演出はなかったです。自分は大声で歌いましたけどね。「I'd like to hear some funky dixieland, pretty mama come and take me by the hand♪」って。アンコール2曲目はMichael McDonald曲の「Takin’ It To The Streets」。たぶん世の中的にはみんな彼の曲といえば「What A Fool Believes」なんでしょうけど、僕はこっちが好きです。そしてラストナンバーは「Listen To The Music」。もはやアンセムですね。ここではサビはアカペラ大合唱。会場じゅうが一体感に包まれたまま大団円!

後から調べたらTomもPatももう74歳なんですね!いやはや、とてもそんなお歳とは思えない見事なパフォーマンスでした。終わってみれば25曲もやってくれました。しかも、現時点での最新作であるアルバム「Liberté」からも4曲披露されていたのは彼らの「現役宣言」だと思いました。もちろん、リードヴォーカリストが3人もいるから歌は分け合えるでしょう。それでもフロントマン3人はずっと立ったままギター弾いて歌ってるわけで、本当に凄いです。Tomは歌もギターも変わらず上手いし、Patはなんだか少年みたいな表情浮かべてめちゃくちゃ楽しそうに演奏していたのが印象的。アンプにギターこすりつけて「キュイーン!」ってフィードバックさせて喜んでる姿とか、74歳のギターキッズでしたね。これだけのパフォーマンスを披露してくれるのだから、やっぱりまた見たい!いつまでも元気に現役でいてほしいです!

The Doobie Brothers 2023年 50th Anniversary Tour来日公演チラシ(フライヤー)

https://muuseo.com/tanudon81/items/58

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The Doobie Brothers (50th Anniversary Tour)

https://muuseo.com/tanudon81/items/55

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The Doobie Brothers (2023)

https://muuseo.com/tanudon81/items/56

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The Doobie Brothers
50th Anniversary Tour

2023年4月18日(火)
パシフィコ横浜国立大ホール

Setlist:
01. Intro / Walk Out
02. Nobody
03. Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)
04. Here To Love You
05. Dependin' On You
06. Rockin' Down The Highway
07. You Belong To Me
08. Easy
09. South City Midnight Lady
10. Clear As The Driven Snow
11. It Keeps You Runnin'
12. Another Park, Another Sunday
13. Eyes Of Silver
14. Better Days
15. Don't Ya Mess With Me
16. Real Love
17. World Gone Crazy
18. Minute By Minute
19. Without You
20. Jesus Is Just Alright
21. What A Fool Believes
22. Long Train Runnin'
23. China Grove
(encore)
24. Black Water
25. Takin' It To The Streets
26. Listen To The Music

さんじのちち。ロックマおたくなサラリーマン。にわかラグビーファン脱皮中。

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