2006.12.01 Foo Fighters (Acoustic)

初版 2023/05/02 12:58

改訂 2023/05/02 12:58

恥ずかしい過去ブログ記事再掲シリーズ。

あのDave Grohlと「喋った」ことが嬉しすぎていつも以上に異常なテンションで書いたことが伺えますね…。
この時の武道館公演に行かなかったことを今ではすごく後悔しています。というのも、その後Foo Fightersのライブは一度も観ておらず、結局これが最初で最後の生Taylor Hawkinsになってしまったので…。

----以下、2006年12月2日に書いたブログより転載:

怒涛のライブ4連発、3日目の今日はFoo Fightersの「一夜限りの」アコースティックライブ。出張の帰りにライブという強行スケジュールだったのだが、打ち合わせが長引いて予定の新幹線を逃してしまい、結局開演時間に間に合わなかった!仕事と趣味の両立も限界か・・・。会場に着いたのは開演時間を25分ほど過ぎた頃。暗がりの中、席を探していると・・・あれ?待てよ?新宿厚生年金会館ってアリーナ席なんてないんだよな?1階席4列って・・・ええ~っ!?前から4列目っ!!!??しかもステージのほぼ正面!目の前でDave Grohlが髪振り乱してアコギ弾いてるぅ~!!

こじんまりしたステージで演奏されたのは、アコースティックライブを収録した最新アルバム「Skin and Bones」の再現。ステージ上のメンバーもどうやら同じらしい。Foo Fightersの4人に加え、ギターのPat Smear(Nirvanaの元ツアーメンバー)、キーボーディスト、パーカッショニスト、それにヴォーカル&ヴァイオリン&マンドリンをこなすマルチプレーヤーの女性(Foo Fightersの前座を務めたバンドにいたらしく、当時「Floaty」をステージで披露していたとのことで、同曲ではリードヴォーカルも担当)、という8人編成。セットリストもほぼ「Skin and Bones」と同じだった。

ステージ上のメンバーたちはみな本当に楽しそうに演奏していて、曲間のMCでもふざけあいながら和気藹々とした雰囲気。特にDaveとTaylorの掛け合いが楽しかった。そして何よりもオーディエンスとの距離が近くて、客席と普通に会話ができてしまう。「See You」の中間部分に、Daveによるメンバー紹介とともに各人がソロタイムを披露してくれたが、ここでもメンバー同士のおふざけに客席が同調して大いに盛り上がったおかげで、メンバーがふざける→観客大爆笑、みたいなすごく楽しい掛け合いが生まれた。

アンコールではアコギを抱えてDaveが1人で登場。「いつものRock Showではお客さんとしゃべれないけど、こういうショーではリラックスできるし・・・しゃべるのが好きなんだ」と、そこから下積み時代の思い出話が延々と始まる。ツアーの途中でメンバーが蒸発してしまい、行くあてがなくなってある「Mud Wrestler」の女性宅に居候していた、なんて話だったんだが、ここで「Mud Wrestling」って日本語でなんて言うんだろう?と言うので、すかさず大声で「ドロレス!」と叫んだ。するとDaveからは「What is it?んもですぅ~??」と返してくれた。・・・観客大爆笑。Daveも苦笑い。

お、おれ、Dave Grohlと会話しちまったよ!あの元Nirvanaのドラマーで今やFoo FightersのフロントマンのあのDaveと、「ドロレス」なんてワケのわからん会話を!!

それが今日一番感激した出来事だった。

さて、昔話はさらに続き、いよいよNirvana加入に話が及ぶ。「Seattleの空港に降り立ったら巨人みたいにでっかいKristとちっこいKurtがいて、「なんじゃこりゃ?」って思ったよ。」でまたもや客席は大爆笑。「その2人と「最悪に汚いでっかい灰皿みたいな部屋」に暮らし始めた頃に初めてアコギで曲を作るようになった。その当時、まだ他人だった2人のNirvanaメンバーについて書いた曲を原点回帰のつもりで「In Your Honor」に収録したんだ。」と10分くらいしゃべったんじゃないかな?という大サービスのロングトークを前フリに、Dave1人の弾き語りで「Friend Of A Friend」が演奏された。なるほど、当時の詳しい話を聞いた上でこの曲を聴くと、ゴミ溜めみたいな部屋の奥で曲作りをするKurt Cobainの姿が見えてくるようだった。

続いて「シャウトするのも好きなんだ。気持ちいいからな!」と始まった「Best Of You」は静かな「Friend Of A Friend」とは対照的に、Daveのシャウトが凄かった!そして「Everlong」の演奏中に残りのメンバーたちもステージに戻ってきて、最後は全員で締めくくった。

アコースティックというライブ形態はアーティストの実力がむき出しにされ、また余計な装飾をそぎ落とした曲そのものの良さも見える。今日はDave Grohlという人の曲作りのセンスの良さ、ヴォーカリストとしての実力を改めて再認識。Nirvanaという怪物バンドの出身でありながら、全く違う形でここまで大成功しているのも伊達ではない。4日(月)には武道館公演が予定されているが、さすがに参戦は無理。本当に残念だ。今回の来日はこの2公演のみ。そのせいか、ツアーパンフが売ってなかった(よって今日はチラシの写真です)。これまた残念。今日のDaveとのあまりに近い距離感で、妙に親近感が沸いてしまった。なにしろ会話しちゃったからね(しつこいって?)。次のアルバムを製作中とのニュースも本人の口からもたらされたし、次回の来日では6回くらいはショーをやりたいとも言っていたので、次回の来日に期待!

FOO FIGHTERS ACOUSTIC

2006年12月1日(金) 新宿厚生年金会館

- Set List -(途中から)

※きっとオープニングは「Skin and Bones」と同じ2曲?

Walking After You

Marigold

My Hero

Next Year

Another Round

See You

Cold Day In The Sun

Floaty

Big Me

Skin And Bones

Times Like These

(Encore)

Friend Of A Friend

Best Of You

Everlong

さんじのちち。ロックマおたくなサラリーマン。にわかラグビーファン脱皮中。

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