富士(20本入)

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来日外国人向けに発売するためこの名称が選ばれました。

富士山そのものを図案化せず、色彩感覚のみで仕上げてあるのが特徴的ですが、デザイン選考の段階では富士山を主題に選んだものが多くみられ、中には葛飾北斎(1760~1849)による『凱風快晴』(いわゆる「赤富士」)を主題にしたものもありました。なお表面の「富士」の書体は、宋の書家である 米芾(べい‣ふつ 1051~1107)の作品から集字されました。 

20本入の平箱包装によって発売されましたが、携帯に不便との指摘がされて10本入小箱に変更され、20本入りは姿を消します。従来発売されていた両切タバコの中では最も太巻きで、原材料となるヴァージニア葉の混合率も最も高く、「富士」という名にふさわしい高級銘柄でした。

1953年4月16日~ 
・120円で発売開始【画像1・2】

1956年4月1日~
・100円へ価格改正
・上級タバコの需要促進を図るため値下げ
・鞘紙【画像3】

1957年3月廃止  

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