コロナ(10本入)

0

戦後、配給割り当てによらない「自由販売品」の新製品として、「ピース」と同時に発売されました。「ピース」同様に公募によって図案を募集し、「コロナ」は3位に入賞したものを採用しました。戦後で、印刷物資の乏しい中ではありましたが、明るい色調は新時代の到来を思わせるに効果的でした。

「コロナ」は「ピース」と比較して、香料やタバコ葉代用品を用いない良質な銘柄でありましたが「ピース」の人気には及ばず短命に終わりました。その不人気の理由として、「「コロナ」のような強めのタバコに」に「栄養価、特に脂肪分の少ない窮乏した食生活が追いついていなかった」という考察がなされています。その不人気は闇市における交換相場にも表れていたということです

1946年1月10日~ 大日本帝国専売局より10円で発売開始【画像1】
1946年7月1日~  15円へ価格改正

1946年12月25日~ 日本政府専売局へ証票変更、20円へ価格改正【画像2】

1947年4月1日~   30円へ価格改正
1947年11月1日~   50円へ価格改正
1948年3月31日 廃止

【画像3.4】印刷物資が乏しい中の製品であったので、応募原案の明るい色彩を再現することが難しく、仕上がりに赤色系・青色系の偏りが確認できる

[1947 清川]
[1972 日本専売公社]

Default