オールド スプレンダー(20本入)

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1970年に販売が開始された「蘭・チェリー」の2銘柄が、新しいテイストの可能性を広げたことによって、日本製のタバコも国際市場で通用する商品開発が急務となりました。その流れの中で、海外の専売組織・メーカーと相互に商標権や技術の交換を行う「クロスライセンス」によって新しい製品の開発・販売が行われるようになりました。

この「オールド スプレンダー」は、オーストリア専売局とのクロスライセンス銘柄です。当地では、「ベルベデーレ Belvedere」という実在の古城(宮殿)の名称がつけられて販売されていました。「オールドスプレンダー」と名称をかえ製造、輸出されていましたが、1973年にクロスライセンス契約が結ばれて当時の日本専売公社により製造・販売されることとなりました。

当地では、普段使いのタバコというよりも晩餐会・夜会などの「特別なシーン」に吸う銘柄として、格調の高いものという認識が高く、1978年にデザイン変更が行われた際には、色調やデザイン構成がBAT社(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の「ダンヒル Dunhill」に似たものとなりました。なお、平たい小箱は「プリンセスパッケージ」とも称され、アルフレッド・ダンヒル考案といわれており、スーツのポケットに納めてもラインが崩れないための配慮から生まれたいわれています。

1973年9月15日~ 150円で発売開始【画像1】 
1975年7月頃   ☆新価格品表示「np」マーク入り【画像2】
1975年12月18日  200円へ価格改正
1978年3月頃   ☆デザイン変更【画像3】
☆デザイン変更とともに一時的にライセンス文言が省略【画像4】
☆ライセンス契約文言、復帰【画像5】
1980年4月22日~ 200円へ価格改正  
1980年6月1日~ ☆専売公社証票変更【画像6】
1983年5月1日~  260円へ価格改正
1983年5月製造中止
☆輸入品時代の封緘紙【画像7】

※BAT社の「ダンヒルDunhill」は1969年より発売されている。

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