ハッピー(20本入) 郡山博覧会記念の「レプリカ」

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「福島博覧会」および「郡山博覧会」の『ハッピー』は、戦後記念タバコの「最難獲品」としてよく知られています。それぞれは単純に地模様の刷色と地名表記が異なるのみで、その他目立った変化はみられません。

先にもSEGさんへのコメントでも触れたように、「最難獲品」ゆえに数多くのレプリカがそれぞれのコレクターグループ内で作られたようで、謄写版で作ったようなものから、オフセットで作ったものまでさまざまあり、展示の品は中央の「Happy」筆記体ロゴも、文字を構成する線が平行でかなり出来がよいと重れます。中には「p」の文字の先端が先に行くほど広がって「三味線の撥」状のものもあります。

裏面の「専売公社」および証票もよく仕上げた内に入りますが、「専」の文字の右上にわざと「ヽ」を打ってあります。本物ではないという宣言のためであろうと思われましたが、忠実に再現されたキャプション付きレプリカでも点が入っているので、これは当初よりそういう字体で発売されたとみるべきでしょう。

古銭・切手の類、またその他のコレクター・アイテムでもレプリカは良く見られますが、まさかタバコのパッケージごときにレプリカが存在するとは、私もこの世界を覗くまでは想像も出来ませんでした。

【画像1_3】昭和30~40年代頃に、私的に作られたと思しきレプリカ。

【画像4_5】同じころの品物と思われるが、すこし再現性が低い

【画像6】 昭和40~50年代頃に作られたレプリカ。再現性が高く、発売時のデータなど詳細説明が入る。印刷品質が非常に良い。

【画像7】画像6と同時に作成された「福島博覧会」のレプリカ。周囲がトリミングされているが、印刷品質ならびに紙質からみて、レプリカである。

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