明月記 蔦の葉蒔絵 野弁当

初版 2022/11/25 17:13

改訂 2022/12/28 09:29

昼飯用に引っ張り出してきた野弁当箱です。高さ、幅が五寸半、奥行きが四寸ほどの大きさです。

枠の細工は三日月と満月をイメージしたものだと思われます。

蓋を開けると赤い蔦の葉の蒔絵。

力みなくさらさらと描かれた蒔絵です。

蔦の蔓は基本的には連続しています。

写実的ではありませんが、感じの良い蒔絵です。

黒塗り部分には微妙な凹凸があります。

朱漆は比較的油の多いもの(油分が多いと光り方が強い)で、明治中期以降の製作ではと思われます。

木地に狂いはないですが、若狭塗と比較すると厚いです。

一方二方桟の作りはとても丁寧で繊細です。

こちらは瓢箪型の切り込み。かわいらしい雰囲気です。

型枠は薄く丁寧な作りです。

派手ではありませんが、いかにも日本の器といった美しい漆器です。

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    BACKDRAFT

    2022/11/26 - 編集済み

    昼飯用ということは、こちらに実際に料理を盛り付けして食べる、ということでしょうか?
    スゴイですね❗️盛り付けも見てみたいです

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      グリーン参る

      2022/11/26

      BACKDRAFTさん、
      実情は食材が「しょぼい」ので器だけは、という感じなのです。
      私の昼食をご紹介できず申し訳ありません。

      若狭塗のお重にプロが盛り付けるとこんな感じになります。

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      BACKDRAFT

      2022/11/26

      いやー残念
      拝見したかったなぁ

      ショボいとの謙遜ですが、当方の朝食グルメ活動に比べれば、よっぽど豪華なことでしょう(笑)

      写真はおせち料理ですかね?
      いやはや豪華絢爛です

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