「札幌から車に乗って新得に着いた(五木ひろし)」 秘境トムラウシ温泉
初版 2022/08/06 16:06
改訂 2022/12/30 22:37
少々タイトルが長くなりましたが、昨秋、コロナワクチン接種後にしばらくグロッキーになっていた家内に元気を付けてもらうために、温泉旅行を敢行しました。
トムラウシという地名をご存知でしょうか。アイヌ語で「花の多いところ」「水垢が多いところ」の意味だそうです。北海道のほぼ中央にある秘境です(「卑怯」ならちびまる子の藤木くんです)。
札幌からは車で220キロ。高速を使っても4時間ほど掛かります。地図では十勝清水ICで降車して北上、そこからがまた長いのです。途中にまたまた難しい漢字が出て来ました。「屈足」~クッタリ。PCの漢字変換にも出て来ません(笑)。「クッタリ」とはアイヌ語で「"おおいたどり"の群生しているところ」の意だそうです。新得は昔は「屈足村」と言われていました。
道道忠別清水線を北に向かうと、十勝川をせき止めた人造湖が展開します。
こちらは東大雪湖。静かでとても綺麗です。ここからもう30キロほど走ります。途中、舗装が途切れ砂利道になりますが、ほぼ100%に近い確率で鹿に出合います。まれにヒグマにも。
道道のどんづまりに突然、大きな宿が現れます。国民宿舎「東大雪荘」です。宿はこの一軒だけで、ここは夏山登山の方もたくさん宿泊されます。夏でもあのトムラウシ山での低体温症事故があったほどですから、天候の変化には油断できません。
宿の横を流れる十勝川源流は真っ赤に色づいています。
東大雪荘の露天風呂。渓流がすぐ下を流れています。流れが速くゴーっという音を聞きながら露天風呂を楽しみます。
急流マニアにはたまらない光景です。
温泉が湧いているので川沿いにも湯気が上がっています。
家内は野鳥の撮影に余念がありません。温泉と美味しい空気を吸って元気になったようです。
見晴らし台から見たトムラウシ山です。すでに頂上の一部に雪が降っています。
帰りの新得に向かう途中も山がきれいです。このあたりもよくヒグマが出るそうで、以前ここらで営業していた蜂蜜屋さんが言っていました。「金色の毛のクマが出たさ。でもクマはずっと前からここに住んでいて、私らが後からここに来たんだから仕方ないんだわ」とのこと。
新得で新そばを食べます。ここはソバの名産地。太目の田舎そばが旨いです。
店内に置いてある日本酒。ノンアルコールで気を付けて帰宅しようと心に誓いました。