「かめはめ波! 青海波!」 津軽野弁当

初版 2022/08/01 09:53

改訂 2023/03/17 21:38

かなり昔に入手した津軽塗の野弁当です。野弁当枠が青海波模様。中が家紋入りの黄漆の魚々子塗です。江戸後期の作と思われます。

真田紐で上部を固定する形ですね。

横は十寸ほどの比較的大きめの野弁当です。とにかく運びやすいのが最大の長所です。

重枠と上の蓋部分の青海波模様がきれいに連続しており、丁寧な仕事ぶりが伺えます。

青海波模様はとても丁寧に描かれて、縁の模様も綺麗に連続しています。

波の合間に水鳥が浮かぶとてもかわいらしい絵柄です。青海波を模様と言うより絵として扱っています。これはネクタイの柄でも通用しそうです。

重台の上に重箱と酒入がピッタリ嵌ります。

ところどころ年月を経て黄漆の塗りが薄くなっています。

角の傷みはそれなりにあります。

四ツ重菱の家紋です。赤と中抜けの菱模様が不規則に配されます。

五寸半ほどの三段重です。派手ではありませんが、良い色合いです。

すでに何度かこの野弁当に食材を盛って出掛けました。行楽にもってこいの万能選手です。

#漆器

#蒔絵

#津軽塗

#コレクションログ

#比較

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    64style

    2022/08/14 - 編集済み

    こういう品物を、クール・ジャパンというんじゃないでしょうか

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      グリーン参る

      2022/08/14

      64style771さん
      コメントありがとうございます。確かにクールな野弁当だと思います。こういう物に食材を入れて外で会食する、精神も涼しげですね。
      日本のピクニックもさぞ楽しかったことでしょう。

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    64style

    2022/08/14

    開国後、来日した外国人が日本の職人技に驚いたという話しに納得します。250年間凡そ閉ざされた国ですが、独自発展していたんですね。
    漆器をJapanと呼ぶのもうなずけます。
    良いものを見せて頂きました。

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