本日の昼食「牛肉食わねば開化不進奴(ひらけぬやつ)」～大井牛肉店

歩き疲れてお腹もすいてきたので、昼ごはんを食べに「大井牛肉店」にやって来ました。

大井牛肉店は明治20年に神戸元町の相生橋東詰に建てられた牛肉屋兼牛鍋屋。開国後、神戸をはじめ各地の居留地に住む外国人や寄港する外国船に向けた供給が必要になりましたが、牛肉販売に注目した岸田伊之助（1849-1928）が、神戸の地で牛肉商を始めるために建てたのがこの建物でした。

建物は木造漆喰塗りですが、途中に目地を入れて石造りのように見せています。

牛鍋屋にコリント式の柱頭のある柱を使う斬新さ。1階と違い2階の柱には溝彫りが施されています。

間もなく開店です。

銅葺きの破風の下に鶴が一羽。ここだけは和風の意匠になっています。看板には「相生橋」の文字が。

暖簾をくぐると1階は牛肉屋の店舗でした。この急勾配の階段を上りお座敷に。

牛鍋専用の机が並んでいます。

お座敷に入ると気温38℃の中、熱々の炭火がお出迎えしてくれます(笑)。

本日は飛騨牛もも肉「橘」をお願いしました。

お姉さんが陶板に砂糖をひいて、その上に肉を載せて焼いてくれます。関西風のスキヤキ。

飛騨牛、美味しそうなサシの入ったお肉です。

お肉に火が半分ほど入ったところで大井牛肉店秘伝の割り下を投入。

その後、ネギ、椎茸、お麩、豆腐、シラタキを全てお姉さんが入れてくれます。

砂糖を敷いているのでどれほど甘いのかと思っていましたが、割り下がサッパリしているので、汗をかきながらでもどんどん食べられます。フカフカのお肉はもちろん、タレの染みた豆腐、お麩、ネギは特に絶品。ごはん🍚が進みます❗

最後は炭火を前に甘夏シャーベット。誠にシュールです(笑)。