- sasaki.aya Museum
- 8F 隕石・テクタイト
- NWA869
NWA869
コンドライトは、落下隕石の86%を占めると言われる隕石です。
その中でも、サハラ砂漠で発見されるものをサハラNWA869隕石と呼びます。NWAはNorth West Africaの略です。
地球に衝突した際の、強烈な衝撃と熱量により、一度溶けた岩石や金属の液滴が、急に冷えて固化した時に形成された石質隕石です。
1998年頃からモロッコとアルジェリア国境付近のサハラ砂漠で発見され、1年毎に落下が見られるようになりました。
コンドライトは太陽の構成地質にとてもよく似ていると言われます。
化学組成を調べると太陽を取り巻く高温ガスから、水素・ヘリウム等の揮発生元素を除いたものとの化学組成に良く似ており、始原的な未文化の隕石で原始太陽系形成初期の情報を持つ最も始原的な隕石です。
コンドライト自体は科学的にバリエーションにとんでいますが、このサハラNWA869隕石は、火星表面から約100Mの深さで約13億年前に冷え固まった岩石が、火星に衝突した別の隕石の衝撃で弾き飛ばされて地球に落下したもの、と言われています。