Bernward Büker Bände / Herzlichen Glückwunsche zur Psychose

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 この一つ前の投稿には、Soider Murphy Gangへの思い(出)が大きすぎて、書ききれなかったことがある。
 一言でいうなら、東芝EMIは意地がわるい、かな。当時、日本盤コンピレーション『Neue Deutsche Welle』を購入した最大のきっかけはそのジャケットのインパクトなのは間違いない。仮面をかぶったサイボーグっぽい男たち、ポーズ、モノクロをベースにしたデザイン、ドイツのニューウェイブ、と印象づけるには最高のジャケットだと、今も思っている。
 では、何が意地悪なのか。それは、このジャケットにはオリジナルがあり、それがここに掲げるバンドのものなのだが、日本盤コンピにはこのバンドの曲は1曲も収録されていないのだ。なんとタイトルのフォント、意匠まで借りておいて曲を入れない‥ 残酷。
 ドイツの中古盤屋でこのレコードを見つけ、ちょっとした衝撃を受けたことも忘れられない。
 では、このBernward Büker Bändeの音楽となると、評価が難しい。確かにジャケットらしいニューウェイブっぽい曲もあるのだが、どう聴いてもハードロックという曲もあり、統一性がない。リーダーのBernward Bükerはこの後、ソロに転ずるが、この名前で画像検索すると、80年代アメリカの典型的ハードロッカーの髪型とスタイルの彼を見ることができる。

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