Cassel (フランス)

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カッセルはフランス最北部ベルギーとの国境近くの町です。

元々は当地方のガリア人国家の首都でしたが53年にローマのシーザに降伏し、以後多くの街道の結節点であったことからローマの地方統括の拠点として発達します。しかし、3世紀後半にはゲルマン人の度重なる侵攻を受け、更に地方統括拠点がトゥールネに移転したことから衰退していきます。中世にはフランク王国の統治を経てフランダース公国の領地となります。17世紀はフランス王国とハプスブルク朝オランダの係争地となりますが、1679年のナイメーヘン条約でフランス領となります。

掲載の地図はWillem Janszoon Blaeu作の「Novum Ac Magnum Theatrum Urbium Belgicae Regiae」(1649年初刊)所収のものです。

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