Tournai (ベルギー)

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トゥールネはベルギー最西部、フランスとの国境の町です。

ローマ時代にケルンとボローニャを結ぶローマ街道の中継地点として建設されました。432年にフランク王国の首都になります。そして486年にフランク王クローヴィスが首都をパリに移すと同時にトゥールネには司教座が置かれます。その後、西フランク王国の時代を経て987年にフランス領となり、11世紀頃毛織物産業で栄え、1187年に都市権を得ます。15世紀になるとタペストリー産業の隆盛で最盛期を迎えますが、16世紀に入ると宗教戦争の影響や神聖ローマ皇帝カール五世の直轄領となったことから衰退します。その後、ハプスブルク朝スペイン、ブルボン朝フランス等の統治下に入ったのち、ナポレオン戦争後の1815年にオランダ連邦領となり、1830年のベルギー王国独立時にベルギー領となりました。

掲載の地図はLodovico Guicciardini作の「Discrittione di tutti i Paesi Bassi」(1581年初刊)所収のものです。

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