Avignon (フランス)_2

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アヴィニョンはフランス南部、ローヌ川沿いの町です。

町の起源は、紀元前6世紀半ばにギリシア人が交易の拠点として居住したことに始まります。その後ガリア人の国の首都となりますが、紀元前120年にローマの統治下に入り、紀元前43年にはローマのコロニーとしての地位を得、70年には司教座が置かれます。その後、ゲルマン人の攻撃、フランク王国による支配など目まぐるしく統治者が変わる中で町は衰退していき、1226年にフランス王ルイ八世に占領されます。1309年には、フランス王の後押しで教皇の地位に就いた教皇クレメンス五世が当地を教皇庁所在地とし1377年まで続きました。また、1348年に教皇庁はプロヴァンス伯から当地の譲渡を受け、フランス革命まで、フランス国内の教皇領の飛び地となっていました。

掲載の地図はGeorg Braun及びFranz Hogenberg作の「Civitates Orbis Terrarum」(複数年に亘り、数か国語で刊行)の内、Vol. II(1575年初刊)のラテン語版になります。

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