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Tver (ロシア)
トヴェリはロシア北西部、モスクワ北西に位置するヴォルガ川沿いの町です。
町の創建は1135年とされ当時はノボゴロド商人の小規模な交易拠点でした。1209年にウラジミール公の支配下に入りました。12世紀後半にはロシアへのタタール人の侵攻がありましたが森林と湿地に囲まれたこの地は大きな侵攻を免れ、結果として南方から逃れてきた人々の流入で大きく発展します。その後トヴォリ大公国として勢力を拡大しますが、公国内の内紛等により弱体化し、1485年にモスクワ大公国に併合されてしまい、町も衰退を始めます。しかし、17世紀前半にロシア皇帝ピュートル大帝によるサンクト・ペテルスブルクの建設が始まったことから、モスクワ-サンクト・ペテルスブルク間の重要中継地点として再度繁栄します。
掲載の地図は1727年刊、Johan Albrecht de Mandelslo著、Abraham de Wicquefort訳の「Voyages célèbres & remarquables...」所収のもので、作図者はAdam Olearius及びPieter van der Aaです。