Östhammar and Öhregrund (スウェーデン)

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エストハンマルはストックホルムの北部、ボスニア湾に面した港町です。1368年に都市権を認められますが、15世紀後半に氷河期後の陸地の隆起で船舶での往来が難しくなり、都市権は北東のエーレグルントに移ります。しかし、街を海岸近くに移転することにより、1538年に再び都市権を獲得します。17世紀初頭以降は、鰊漁が町の主要産業となります。

エーレグルントもストックホルムの北部、ボスニア湾に面した港町です。上記の理由で、エストハンマルの市民の要請により1491年に都市権が認められます。しかし、1520年にデンマーク王が当地を占領し町を破壊したことから、多くの住民がエストハンマルに移住し、その後1555年にスウェーデン王の下、町は再建されます。17世紀に産業革命の波が押し寄せるとスウェーデンの製鉄業が盛んになると、スウェーデン産錬鉄の主要輸出拠点となりますが、それ以外の産業としては漁業でした。

掲載の地図はErik Jönsson Dahlbergh作の「Suecia Antiqua et Hodierna」所収のものです。

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