長岡鉄男について
初版 2020/05/11 21:28
5/6の日経新聞「春秋」に、オーディオ評論家の故 長岡鉄男氏の言葉が載っていたらしい。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58791690W0A500C2MM8000/
現在の中高年オーディオマニアの中には長岡氏に多大な影響を受けた人が数多くおり、亡くなられて20年が経った今でもその存在感は失われていない。
何を隠そう、僕自身も熱心な長岡鉄男ファンであり、氏の著作は今でも大切に所有している。
音楽史からポップスまで玉石混淆でレコードを紹介する幅広さ、宗教から政治・経済に至るまでどこか達観した視点で切りまくる文章力とそれを支える膨大な知識。
しかし本人はまったく偉ぶらず、晩年は小柄で坊主頭の好々爺であり、それがまた氏の魅力でもあった。
・・・音の好みは正反対だったけれど。
そんな氏から一番学んだことはオーディオとは関係なくて、
「世の中を見る目」
であり、それが情報化社会となった今とても役立っている。
「常識を疑うこと」「多数に流されないこと」「物事を俯瞰して眺めること」
おかげでネットに溢れる情報を見ても、「これは本当のことなのだろうか?」と一度冷静に見つめ直す余裕がある。
長岡氏の著作も展示していきたいが、他のブースが滞りまくっており、すべて私の不徳が致すところ・・・。
#思い出