デストロイヤーズ

余りにも精神が疲弊してくると、何も考えず無心で手を動かしたくなります。

そんなときにプラモデルはピッタリで、何も考えずパチパチパーツを切り出して、接着剤でひたすらに完成を目指します。

といっても、「ただ完成させる」だけなので成形色のまま大して塗装することもなく、改造するような腕も無いので素組のまま。

展示しようなんておこがましいことはこれぽっちも考えず、こうして日記に載せるだけです。

一つ目はバンダイのスーパー・スター・デストロイヤー。

『スター・ウォーズ』の公式設定は度々変更されているため正式なサイズがわかりませんが、全長10km近い船体が20cm程度で再現されています。

YoutubeでプロモデラーのPOOH熊谷氏が実演していた、Mr.ウェザリングカラーによるテクニックを真似してモールドが際立たせてみましたが、緻密も緻密大変なことになっていますね。

流石バンダイ脅威の技術力。

もう一つは日本海軍の陽炎型駆逐艦（こちらもデストロイヤー）、ピットロード製の1/700濱風です。

モノクロ写真っぽい感じになるよう適当に汚しただけのストレート組み立て。

旗竿に軍艦旗がありませんが、僕はどうにもあのデカールがうまく貼れません。

（本気でプラモに取り組んでいる方には許せないような仕上がりでしょう）

手塚正己氏の名著『軍艦武蔵』を読んで以来、濱風は私が最も好きな軍艦です。

大和の沖縄特攻に同行してその体を横たえるまで、120mに満たない小さな体で戦場を駆け巡り、友軍兵士実に数千人の命を救った立派なイクサブネ。

最後の艦長であった前川萬衛氏の人柄も素晴らしいのですが、生還された後ご本人は戦争について語られなかったようで、残念です。

#2021年

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