私的オーディオ観~その1
初版 2019/03/19 22:36
オーディオにはまり始めた当初はとにかく「いい音」が聞きたくて、装置を変えたり、ケーブルを変えたり、
「今は安物で我慢して、いつかはもっといい部屋でデカいものを・・・!」
という野心を抱えておりました。
グラマーな金髪美人を追いかけるようなものとでも言うのでしょうか。
しかしそのうちに「値段が高ければ音がいい。デカければ音がいい」ということがマヤカシだったと気が付き始め、
「オーディオ機器は工業製品なのに個性がある。だから音の優劣ではなく個性を尊重すべきである。そして自分の求める個性との出会いを大切にすべきである」
と、考えを改めるに至りました。
この思想になってから、どんな高価な装置でも、羨ましいと思わなくなったので不思議です。
ある意味、マニアではなくなってしまったのかもしれません。
我が家で何年もメインを張っている08T-EQ、AU-D707、FF-128Sは、偶然の巡り合わせで出会った装置です。
しかし、僕の求める個性がそこにあったのです。
幸運というよりほかはありません。
もちろん他にも魅力を感じるスピーカーやアンプはありましたが、結局戻ってきてしまうあたり、女房との付き合いのようなもので、うまく染め上げられてしまったのかもしれません。
浮気もいいけど、ちゃんと帰るべき港を持っておくことが大事。
というのが、私的オーディオ観の第一であります。
#参考