2020/12/12 Natural Monument 天橋立

初版 2020/12/13 06:56

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2020/12/13

◼️国指定天然記念物(大正11年3月8日指定) 京都府宮津市

宮城県の"松島"・広島県の"宮島"とともに日本三景の一つ、延長3.5kmの砂州です。日本の名松百選・日本の名水百選・日本の道百選・日本の白砂青松百選・日本の渚百選・美しい日本の歴史的風土百選・日本の歴史公園百選・日本の地質百選と百選だらけの景勝地です。

成因は「世屋川をはじめとする丹後半島東岸の河川から流出した砂礫が沿岸流で南下し、野田川の流入で生じる阿蘇海の東流が南下流の側面に当たり、江尻よりほぼ真っ直ぐに砂礫が海中に堆積し、約4千年前に天橋立が海面に現れたものと推定」と説明されていますが、淡水の地下水井戸があることからも複雑な歴史を辿っているようです。

当然供給される土砂が減少し、浸食される土砂が増せば痩せ細ります。昭和26年に流れる土砂を食い止めるための堆砂堤が作られました。鋸の歯のようで景観が台無しに…失敗です。昭和61年からはサンドバイパスという治療法で埋め立てています。あちこち整形手術された天橋立の姿を若い時代に近づけるのにはお金と時間がかかります。

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prin

球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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    Trilobites

    2020/12/20 - 編集済み

    湾口砂州でこれ程見事な景観は他にそうないですね。推定4,000年前に成形されていたんですか、地質的に変化が速い砂州(砂嘴)は、侵食と堆積の微妙なバランスで成り立っているので、今の姿を見れるのは今を偶然生きているからに過ぎないんでしょうね。

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      prin

      2020/12/21

      Trilobitesさんコメントありがとうございます。
      地元宮津市や京都府は2007年頃から世界遺産を目指しているようですがハードルが高くて「天橋立-日本の文化景観の原点」は世界遺産暫定一覧表記載には至らないと評価されているようです。
      カテゴリーⅠaの区分であとちょっとですが、課題の一つに、砂防のための突堤が景観の真実性に与える影響について検証が求められているようです。まあ、取組によって浜が綺麗になったり、周辺の文化遺産が保全されたり、サイン表示が変わったり、良いことは多いみたいです。
      昭和50年頃の天橋立の状況はこちらをご参考に!
      http://www.pref.kyoto.jp/tango/tango-doboku/documents/1189749804207.pdf

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