2021/9/7 Natural monument 手取川流域の珪化木産地

初版 2021/09/19 04:59

改訂 2022/09/07 12:44

公開日:2021/09/19

◼️国指定天然記念物(昭和32年7月10日指定) 石川県白山市桑島・白峰国有林

Natural monument 桑島化石壁産出化石

◼️石川県指定天然記念物(平成8年4月9日指定) 石川県白山市教育委員会白峰分室(白山恐竜パーク白峰)

1874(明治7)年にプロイセンのJ.J.Rein博士が採取した化石は、1877年にH.Th.Geyler博士により「日本のジュラ紀層からの植物化石」という論文で発表されます。その後の研究により白亜紀前期とされる桑島化石壁の地層からは、明瞭な年輪が認められるXenoxylon latipirosumという化石が立木の状態で発見されます。約1億3000年前の気候に寒暖の周期的変化があったことを語ります。

残念ながら化石壁の大部分はダム建設により水没してしまいました。1999(平成11)年に市道ダム1号線の整備により化石壁を貫通するトンネル(ライントンネル)が建設されます。掘削された岩石からは27種・約2300点の脊椎動物などの化石が発見され、平成18年4月7日に学術的に貴重な「昆虫化石2点・脊椎動物化石75点(世界最古のヘビの祖先に近い『ドリコサウルス類』などの国内新発見の化石約10種を含む)」77点が、県指定天然記念物の「植物化石41種83点・恐竜化石4種6点・カメ類化石1種1点・魚類化石1種1点など」101点に追加指定されています。

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球状岩は世界的にみても非常に珍しい石です。
その産地は大変な山奥や無人島であったり、産出範囲が極狭く採り尽くされたり、ただ1個体の報告であったり、転石で露頭が不明であったりと、実際に採取することの困難な石だったりします。
確認された露頭の多くは国や自治体の天然記念物に指定されている場合も多く、その成因は解明されていません。

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