Longines マスターコレクション190周年記念モデル L2.793.4.73.2

0

スイス・サンティミエにて1832年に創業し、以来航空時計やスポーツ計器等幅広い成果よって時計の歴史に名を残してきたロンジン。その190周年を記念して発売されたのが本品である。
同社の代表的なモデルである「マスターコレクション」をベースに、アーカイブから発掘された懐中時計等のフォントの意匠を取り入れた。
文字盤はシルバーカラーだが、サンドブラスト仕上げのために光の受け具合でグレーにもブルーにも移ろう。そこに刻まれる数字は手彫りではなく、なんと80分をかけて機械彫りされるというのだから驚きである。
ロンジンのロゴは筆記体の復刻ロゴで、手元の懐中時計(ムーヴメント1934年製)と比しても同じであることがわかる。青焼き針も非常に美しい。
裏はシースルーバックで、美しい仕事が見られる。
ケース直径40ミリ、厚さ9.35ミリと取り回しがよいのも素晴らしい。
これだけの仕事を詰め込んで、50万円を超えない価格というのは信じられないことである。
過去の模倣でもなく、いたずらに流行に流されることもない、ロンジンの確かな哲学を感じられる1本である。

Default