猫がマタタビに反応してうにゃうにゃごろごろするのは「ネペタラクトール」なる物質によるもので、蚊除けに加え、猫を多幸感に浸らせる効果もあることがわかった、と今年の初めに岩手大学からの研究発表があった
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「ネコにマタタビ」は蚊を避けるため 謎の行動を遂に解明 | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
ネコがマタタビにじゃれつくのは常識だが、どうしてかは誰も知らなかった。この謎の行動に岩手大学や名古屋大学など日英の研究グループが挑み、「蚊を避けるため」という明快かつ意外な結論を導き出した。原因と
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が、それがまだ全く謎につつまれていた今から88年前の一般向け科学雑誌に、猫とマタタビについての考察記事が載っていたので、紹介しておくことにしよう。
この記事の掲載誌は、科學知識普及會が大正から昭和初期にかけて出していた『科學知識』の昭和8年11月號(第十三卷第十一號)だ。
文中に「朝比奈帝大教授」とあるのは牧野富太郎の『植物研究雜誌』主幹を引き継ぎ、「牧野博士標本保存會」を立ち上げられたことでも知られる薬学者の朝比奈泰彦
https://ja.linkfang.org/wiki/%E6%9C%9D%E6%AF%94%E5%A5%88%E6%B3%B0%E5%BD%A6
朝比奈泰彦 - ja.LinkFang.org
1933年、牧野富太郎によって創刊された『植物研究雑誌』の編集主幹を引き継ぎ、戦中・戦後を通じ1975年の没年まで続けた[4]。1951年には、牧野富太郎が自宅に保管していた標本約50万点を整理する「牧野博士標本保存委員会」を組織、国庫補助金を得て整理を行った[5]。
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、そして執筆者ご本人である長谷川秀治は昭和3年に我が国初の官立歯科医学校として設立された東京高等齒科醫學校で微生物学や一般衛生学を教え
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11496717_po_KJ00005478809.pdf?contentNo=1
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https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11496717_po_KJ00005478809.pdf?contentNo=1
、後に東京大学伝染病研究所(東京大学医科学研究所の前身)第八代所長となった
https://ja.linkfang.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E4%BC%9D%E6%9F%93%E7%97%85%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80#%E6%AD%B4%E4%BB%A3%E6%89%80%E9%95%B7
東京大学医科学研究所 - ja.LinkFang.org
東京大学医科学研究所(とうきょうだいがくいかがくけんきゅうじょ、英: The Institute of Medical Science, The University of Tokyo)は、東京大学の附置研究所で、がん、感染症やその他の難治疾患を対象にした最先端の研究と医療を進めることを目的とする研究所である。研究所敷地内に附属病院を有し、国内最大規模の医学研究所[2]である。
https://ja.linkfang.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E4%BC%9D%E6%9F%93%E7%97%85%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80#%E6%AD%B4%E4%BB%A3%E6%89%80%E9%95%B7
お方だが、純粋な興味で気さくに書いておられるのがいい感じ☆
「またたびダンス」と自ら名づけられた猫のうにゃうにゃの様子を、こうしてわざわざカメラに収めておられるくらいだから、よっぽど興味を持たれたのだろう。
「腊葉〈さくよう〉」は押し葉のこと。次のページに出てくる、このような植物標本を猫にめちゃめちゃにされた「ある植物学者」って、もしかして牧野……だったりしてww
その下の図版は、著名な本草学者・小野蘭山が島田充房とともに編んだ『花彙』
http://www.eisai.co.jp/museum/curator/ranzan/viewpoint/achievement_02.html
もうひとつの学芸員室−江戸のくすりハンター 小野蘭山−小野蘭山の本草学
本草学者・小野蘭山に焦点をあて、彼の足跡とそれを受け継いだ門人たちの業績をご紹介します。内藤記念くすり博物館の企画展「江戸のくすりハンター 小野蘭山」のWEB版です。
http://www.eisai.co.jp/museum/curator/ranzan/viewpoint/achievement_02.html
に載っているマタタビの図。見出しは「蓬萊金蓮枝」、読みは「マタヽビ」の他に、別称の「ナツムメ」も載っている。
オリジナルをご覧になりたい方は☟をどーぞ。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2555608/34
花彙 草部4巻木部4巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2555608/34
☝の次のページに、ここに引用されている解説文が載っている。
次のページの図版は、蘭山の弟子だった灌園岩崎常正の『本草圖譜』
http://yakushi.umin.jp/index_zu.html
日本薬史学会
『本草図譜』は江戸時代最大の植物図鑑である。著者の岩崎灌園(1786~1842)は三河の人で、名は常正、通称は源三。本草学者・小野蘭山の最晩年の弟子で、ほかに『本草育草』や『武江産物誌』などの著書がある。
『本草図譜』は全95冊で、原稿本は文政11年(1828)に完成した。写本がいく種類も作られ、また印刷出版も試みられたが、江戸時代には山草部(巻5~8)と芳草部(巻9~10)が刊行されたのみで、100年近く経た大正11年(1922)に至ってようやく全冊の刊行をみた(本草図譜刊行会刊)。2000種に及ぶ植物図を収め、和文による解説が付されている。
所掲の版本は本草図譜刊行会の大正版で、木版刷を重ねた多色刷。日本ならではの版画技術を駆使した豪華版で、精緻を究めている。
http://yakushi.umin.jp/index_zu.html
に載っているマタタビ。
見出しは「木天蓼〈もくてんれう〉」だが、和名の一番目が「わたゝび」になっていて、「へぇ、そんな読み方もあるのか」と思っちゃう。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926454/23
本草図譜. 89 (灌木類) - 国立国会図書館デジタルコレクション
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https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926454/23
というわけで、江戸時代の本草書にもちゃんと「猫はマタタビが好き♥」という記事が載っているよ、ということでその例を挙げているわけだが、
終いのページに「洋書における文獻としては」として紹介されている Franchet, Adrien Rene Savatier, Paul Amedée Ludovic による "Enumeratio Plantarum : in Japonia sponte crescentium hucusque rite cognitarum, adjectis descriptionibus specierum pro regione novarum, quibus accedit determinatio herbarum in libris japonicis So mokou zoussetz xylographice delineatarum" 、つまり『花をつける植物——これまでに同定された日本における栽培種(長ったらしいので下略)』の '242. Polygama' のところ
https://www.biodiversitylibrary.org/page/5876473#page/76/mode/1up
Volumen Primum [v.1] - Enumeratio plantarum : - Biodiversity Heritage Library
The Biodiversity Heritage Library works collaboratively to make biodiversity literature openly available to the world as part of a global biodiversity community.
https://www.biodiversitylibrary.org/page/5876473#page/76/mode/1up
をみると、たしかに 'Matatabi' と書いてある……けれども、猫についてはひと言も書かれていないようだ。図版がひとつもないのも残念な感じ。終いの 'Mokou Ten Rio' は「木天蓼」の音写だろう。
さておき、薬学の観点からかなり早い時期より「マタタビと猫の謎」に関心が向けられていて、ネコ科の猛獣ももしかしたら同じような反応を示すのかも、という推測もなされていた、というのは面白い(動物園とかの協力を得てジャガーやピューマにも与えてみる実験が行われ、この記事の続報として掲載されたりしたのかどうかはわからないけれども)。
しかし、まさか「かくの如き愉快なるさようのある物質」が蚊除けと、それからμオピオイド系活性化のダブル効果で猫をシアワセ気分にしている、というのが90年近くも後になってやっと解明される、とはおもわれなかっただろう。
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