取り敢えず開館
初版 2018/04/21 21:43
改訂 2018/04/21 22:05
場当たりでアイテムをどんどん載せて、後で「やっぱりこれじゃダメだ」と気づいて方針転換しようとしても大量にいじり直さないとダメでうんざり……というパターンには陥りたくないので、全体の構成などを考えながら「開館準備」を進めていたのだが、データを投稿するそばから公開されてしまうため、まるで「工事中の館内に観覧客がぞろぞろ」状態になってしまってどうも落ち着かない。非公開編集モードがあるといーのに。
エントランスの館内風景スキンも、東京上野の科博旧館とまでは行かなくとも、せめて丸の内のインターメディアテクの博物展示室みたいなのが選択肢にないのは残念。無料で使わせていただけるサーヴィスにそこまで期待する方が間違っているのかも知れないけれども。
それはさておき、アイテムをひとつも展示していないのに「観覧客」が400人を超えてしまい、更に運営側から「登録したあと一向にアイテムを登録していないみたいだけれど、もしかしてやり方がわからなくて困っている?」というご趣旨のメールが届くに及んで、やむなく取り敢えずオシルシばかり展示品を置いて、一応「正式開館」することにした。
明治二十年代くらいまでの和装本教科書見返しによくみられる、鮮やかな赤色の扉。ただし万一水濡れすると、色落ちしてタイヘンなことに。
択んだカテゴリが「図鑑・写真集」であるからには、仮令当研Q所の蒐集しているモノが偏ったマイナー分野の「レトロ図版」であっても、やはりせめて「図鑑」らしい、しかもカラフルでキャッチーな見た目のものを最初に出した方が、多少なりともご期待にお応えできるのでは……、ということで明治期の木版多色刷り和装本を出してみた。実のところ日本近代の古い図鑑で図版が色刷り、というものはそんなに多くはない。
アカウント登録してカテゴリ内のミュージアムをひと通り拝見した際、意外なことに博物系の図鑑コレクションの類いがひとつも見当たらなかった。インゼル文庫マニアのおひとりくらいはおられるのかと思ったのだが……とにかく、どうやらブルーオーシャン状態らしいのでやる気が出た。レッドオーシャンだと先達にオマカセしちゃいたくなる。
図版の見せ方や選択は試行錯誤の段階。できれば、「こーゆーのが見たい」「ここはもうちょいこうしてくれない?」「ここんトコは説明がほしい」というようなご意見ご希望がお寄せいただけるとよいのだが……。
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#欲しい
図版研レトロ図版博物館
「科学と技術×デザイン×日本語」をメインテーマとして蒐集された明治・大正・昭和初期の図版資料や、「当時の日本におけるモノの名前」に関する文献資料などをシェアリングするための物好きな物好きによる物好きのための私設図書館。
東京・阿佐ヶ谷「ねこの隠れ処〈かくれが〉」 のCOVID-19パンデミックによる長期休業を期に開設を企画、その二階一面に山と平積みしてあった架蔵書を一旦全部貸し倉庫に預け、建物補強+書架設置工事に踏み切ったものの、いざ途中まで配架してみたら既に大幅キャパオーバーであることが判明、段ボール箱が積み上がる「日本一片付いていない図書館」として2021年4月見切り発車開館。
https://note.com/pict_inst_jp/
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