レトロ図版の泥沼ふたたび
初版 2019/10/02 01:30
改訂 2019/10/02 14:53
國際自動車協會『自動車學習模型』(無刊記……だが多分昭和十一年刊)
どのSNSも記事を書こうとしたときにだけログインするのが常のため、暫く放置しているとメッセージをいただいているのに延々返信せずにいる、ということがままある。申しわけない、といつも思うのだが、でも記事を書こうと思い立たないと己れのアカウントがあること自体思い出さないので……もうその都度ヒラアヤマリするほかないのだった。ごめんなさい。
國防科學知識普及會『自動車學習模型』(無刊記……だけれどもほぼ間違いなく昭和十六年刊)
さて「架蔵目録」ブログの方も永らくほっぽらかしになっていたのだが、このほど久々に更新したので、そういえばミューゼオのモノ日記もついでに書いておこう、ということで。
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/470464000.html
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/470608450.html
このほど取り上げた紙製自動車構造模型二つ、おわかりいただけない向きには「どーしておんなじモノを二つも買うの!?」という疑問を呈されるのではないかと思う。しかし、☝の記事をご覧いただければ明々白々、ちっっっっっっとも同じじゃないのである。
「架蔵目録」ブログに模型本体と附属の解説書とは別々に入手した、と書いたが、実はその当時三つのお店がこの模型を品出ししておられた。そのうちの二つはいずれも写真つきで、どういうシロモノなのかはわかっていたのだが、残るひとつは「二冊」と書いてあって、しかも一桁廉かった。
これはどういうことだろう、と思って、その画像が示されていない一番安価なのを注文してみたら、版元名の異なる解説書二冊が届いた。見較べてみると内容が結構違う。しかも図版がひとっっっっつも載っていない……道理でヤスいと思った。
……てなわけで矢も楯も堪らず、結局残る二つ(それぞれの版元名が二冊の解説書と一致していた)、つまり模型本体も両方発注して、思わぬ散財をする羽目になったのであった。
単なる珍しモノ好きだったら、多分模型の方だけひとつ注文して済ませるところかもしれない。しかし、図版研はあくまで、その図版の意味するところも把んでおきたいし、解説の示す図版も一緒にしておかないとフラストレーションが解消しないのだ。
本体と別冊解説書とで一組のものならば、そのどちらかが手に入ったらその片割れもできることならば確保したい。別ヴァージョンの内容が異なると知れば、その背景も知っておくべく双方を並べて眺めてみたい。それらが現に手の届く価格で眼の前にぶら下がっていたら、もう跳びつくしかない……それが「レトロ図版の泥沼」の泥沼たる所以である。
#コレクションログ
#思い出
#入手
図版研レトロ図版博物館
「科学と技術×デザイン×日本語」をメインテーマとして蒐集された明治・大正・昭和初期の図版資料や、「当時の日本におけるモノの名前」に関する文献資料などをシェアリングするための物好きな物好きによる物好きのための私設図書館。
東京・阿佐ヶ谷「ねこの隠れ処〈かくれが〉」 のCOVID-19パンデミックによる長期休業を期に開設を企画、その二階一面に山と平積みしてあった架蔵書を一旦全部貸し倉庫に預け、建物補強+書架設置工事に踏み切ったものの、いざ途中まで配架してみたら既に大幅キャパオーバーであることが判明、段ボール箱が積み上がる「日本一片付いていない図書館」として2021年4月見切り発車開館。
https://note.com/pict_inst_jp/
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nocturnalclan
2019/10/02コレクションのジャンルは
違いますが
仰る事は分かりすぎて怖いぐらいです。
色違いからはじまり
ホイールが違う
内装飾が違う
シャーシの材質が違う
シャーシの刻印が違う
生産国が違う
挙句には
箱が違うと
同じモデルカーが
増殖して行くんです・・・・
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図版研レトロ図版博物館
2019/10/02nocturnalclanさま:同病感あふれるコメントありがとうございます☆
モデルカーもある程度以上の深みにはまると、かさばるだけに置き場をどう確保するかで悩まされそうですが、図版資料の場合は本体に加え、その出版背景その他を調べるための資料がまた増える、という沼がその傍らにあるので、これがまたオソロシいのでしたww
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