化石標本のラベルについて

初版 2024/01/07 09:24

改訂 2024/01/11 21:19

標本箱に入れるラベルをどうしようかと考えていて、とりあえずはネットで拾ったフォームに書き込むという方向で進めることにしました。

ところでラベルですが、最近でこそ標本についてくるものはたいてい印刷物が主ですが、かつてはもちろん手書きのものが主流でした。
そして、どうもその手書きのラベルにも二種類あるらしい。
つまり、研究者用の、実用的なものと、化石販売業者が用意する、多少なりとも美的なものと。

実用的なのは、必要な情報を書き込むためのスペースが広くとってあって、まあほとんど無地のカードだと思えばいいでしょう。
№ と Name と Location くらいしか印刷されておらず、各自が自分なりに書式をきめて書くみたいです。
文字ももちろん美しくある必要はなく、日常的に書いているふつうの文字でOKのようでした。

それに対して、業者が各標本につけるカードは、まず屋号がレターヘッドのように印刷されているのと、データが、おそらくカリグラフィーの専門家が書いてるんだと思いますが、流麗な筆記体の、いまではほとんど読めないような凝った文字で書かれているのが特徴です。

まあ、どっちにしても今日われわれが真似するのは労多くして得るところは少なそうなので、そういうのは骨董品を扱う人々に任せるとして、私としては判読可能な文字で、ブロック体ではなく筆記体で書くことにしました。
それは私自身が筆記体の方が書きなれているということもあります。

ここではたと気づきましたが、標本によってデータの質と量に非常な違いがあることです。
あるものはカードに書ききれないくらい詳しいし、またあるものは属名と産出国しか書くことがない、という状況なのです。
それと、私の怠慢でデータを記録するのを怠って、よく見かける種ながら産地データが特定できない場合もあります。
こういうのはどうするか。
カード作成のうえからいえば、「捏造する」という行き方もありますが、不明は不明として残しておくことにしました。
それから、購入元がはっきりしている場合は、それも記入することにしました。
というのも、これは自分のためというよりも、いずれ私が死んだとき、家族のものが「これはなんだ?」と途方に暮れないように、処分しやすくするという意味合いもありますので。

まあこんなところです。

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ktr

鉱物と化石の標本を集めています

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    Trilobites

    2024/01/10 - 編集済み

    私は紙のラベルは、作らずに標本箱にテプラでラベルを貼ってます。また、主要データはExcelに保存して管理です。旧オーナーの紙ラベルは、明らかに間違いや値札や簡易識別などは捨ててしまいますが、基本は標本箱の底に折り畳み収納してます。美的観点でみると、ktrさんのラベルは理想的ですね。決まりがある訳ではないし、コレクション数も異なりますが、データをしっかり管理する事が一番重要なんでしょうね。

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      ktr

      2024/01/11

      お褒めにあずかり恐縮です。
      あれこれプランを練っているときがいちばん楽しいんですよね。
      Trilobitesさんがあちこちで公開されているヒントをたよりに、試行錯誤を重ねつつやっていきたいと思います。

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