目の飛び出た三葉虫
初版 2023/02/08 20:05
改訂 2023/02/10 19:04
これにはいくつも種類がある。
ちょっと出っぱってるな、くらいのものから思い切り飛び出たものまで。
後者の代表がコワレフスキイだが、はじめて見たときどう感じたか。
それがまったく思い出せないのだ。
気がついたときにはそういうものだという認識ができてしまっていて、とくに奇妙だとも気持わるいとも思わなかった。
いまも標本を目の前に置いて、なんとか不気味さを感じようと努力してみたが、ダメだ、うまくいかない。
不気味どころか、かわいらしいという感じしかしない。
しかしこの手の飛び出た眼柄が本来的に異常であって、ビザールの範疇に属するものであることは確かなのである。
その証拠として、たとえばシュモクバエを見よ。
その動画や静止画を見れば、だれだってこれが異常事態だということに気がつくだろう。
シュモクバエを見た目で、もう一度コワレフスキイを見直してみよう。
その本来的な異常さが実感できるだろうか?
Trilobites
2023/02/09 - 編集済みシュモクバエもそうですが、シュモクザメやカタツムリの仲間も眼という生命の重要な器官を飛び出させていて、普通に考えて異様ではありますね。シュモクザメやカタツムリは視覚以外の感覚器があるようですので、A. kowalewskiiも特殊な感覚器を備えていた可能性はありえると思います。飛び出ている事で、破損や目立つなどのデメリットもある訳で、眼が飛び出ている事は少数派を脱しない原因かと思っています。
ktr
2023/02/10本来少数派であるはずのコワレフスキイが、アサフスのなかでは断然他を圧して多産しているのもふしぎといえばふしぎですね。
こんなに奇妙な種がお手頃価格で手に入るなんて、じつにわれわれは恵まれていると思います。
私も「いまさらコワレフスキイかよ」と思いつつ、やっぱり入手してよかったです。