ロシアの三葉虫を見ていると

初版 2023/01/22 16:07

改訂 2023/01/22 22:45

やたらと plautini という名前が目につく。

これが Plautin という人名に由来することは容易に察しがつくが、その Plautin とは何者か。

調べてみると、Sergei Nikolaevich Plaoutine(セルゲイ・ニコラエヴィッチ・プラウチン)という、十九世紀のロシアの軍人らしい。

彼は趣味として妻とともに化石の採取を行い、いくつもの三葉虫の新種を発見したという。
その功績を称えて、学名に plautini という献名が行われているわけだ。

こんにち plautini の名で呼ばれている三葉虫がすべて彼の発見したものかどうか、そこまではまだ調べていない。

もっとも興味を惹かれるのは、Harpides plautini という、魂を天外に飛ばすほど滅法界にすばらしい種の発見者が彼だったかどうかだが、まあそのうちわかるときがくるでしょう。

Author
File

ktr

鉱物と化石の標本を集めています

Default
  • File

    Trilobites

    2023/01/22 - 編集済み

    名前で検索すると英文のHPに生涯が纏められていますね。一時は資産家だったようで、鳥類や骨董など幅広い情熱を持っていた事が分かります。丁度、ロシア革命など激動の時代、晩年は祖国を離れて暮らしたようで、三葉虫研究(収集)に行ける時間は意外と少なかったのかもしれません。

    返信する
    • File

      ktr

      2023/01/22

      そうしてみると、ロシアの三葉虫研究もずいぶん昔から行われてきたんですね。
      そういえば、20世紀初頭に出たロシアのファコプス(!)についてのペーパーももっていましたが、紙がぼろぼろになってしまったので結局捨てました。
      今考えると惜しいことをしたと思います。
      まさか三葉虫熱が再燃するとも思っていませんでしたので。

      返信する