図鑑をさかさまに眺める
初版 2023/01/04 20:06
改訂 2023/01/07 17:34
三葉虫の図鑑のたぐいは、たいてい頭部を上に、尾部を下にした状態で画像が掲載されている。
これがじつはおかしいことは、他の動物の場合を考えてみればすぐにわかるだろう。
たとえば犬の写真を載せる場合、腹ばいにさせて上から撮ったものを使うだろうか。
三葉虫といえども同様で、頭部はやはり額がいちばん上、その下に目があって、顎にあたる部分はいちばん下にくるのが本来のあり方だろう。
そう考えれば、一般の図鑑の逆、つまり頭部を下に、尾部を上にした画像が本来のあり方を反映した掲載方法なのではないか。
というわけで、図鑑をさかさまにして、各画像を見てみよう。
これまで気づかなかった三葉虫の表情に出会えるかもしれませんよ。
Trilobites
2023/01/07 - 編集済み私の場合は、標本が一番見栄えがする角度を模索してはいるので、向きには左程拘ってはいないです。比較的平坦で上部から見た外骨格を、その種類の代表する姿として見た時に、どうしても同じような構図にはなってしまいますね。大部分の標本は、母岩を取り切らない形式が殆どですので、構図は限定されてきます。ktrさんは好みでないかもしれませんが、モロッコ産ファコプス等で裏まで完全に母岩を取り除いた様な標本は、また違った角度で見る事ができますね。
ktr
2023/01/07たしかに、あのセミの抜け殻みたいな標本は自分では買わないですが、見ている分にはおもしろいですね。姿勢云々より、あそこまでやった人の熱意と技術と遊び心(?)に感心します。
現物標本は、360度どこからでも眺められるという点で写真に勝っていますが、いっぽう1枚のベストショットが現物以上に魅力的な場合もあるでしょうね。