ぐい吞み Spiky Sake Cup 古賀崇洋作

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ぐい呑み。円錐型の突起が隙間なく覆う、小さいながら、存在感が際立つ作品。透明な液体を入れるとプラチナの内面が一層輝きを増す。

フラットになった現代の物の見方に対し、あえて異物感をもってアプローチしたというSPIKYシリーズ。まるで手に取ることを拒絶するような形状が特徴的である。
器全体に広がる突起物は、本来モノに内在する力を可視化・加触可したもの。内に秘められた力が、表面へと飛び出したような力強い表現がなされている。
長い歴史の中で育まれてきた伝統工芸である陶磁器。古賀はそこに、造形的な刺激を与えることで、手にした人に新鮮な驚きを与えることを意図している。

#ぐい吞み #工芸 #アート #古賀崇洋 #酒器

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    Mineosaurus

    2023/08/20

    なるほど。ボクの田舎には飲み干さないと置けないぐい呑みがありますけど。飲酒に対する土着的な行為がはぐくんだものです。機能が生んだ様式と風俗から離れたところであえてぐい吞みという部分を造形するって言うのは、のん兵衛の発想ではないですね。

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