Rachmaninoff ピアノ協奏曲第3番 / ホロヴィッツ

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同じ曲を違う演奏でいくらでも楽しめるのがクラシックの醍醐味ですが、ラフマニノフ3番の最高傑作であるアルゲリッチ盤を脅かすものは無いかと白羽の矢を立てたのがこのホロヴィッツ盤です。しかもバックはオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団という当時のアメリカを代表する素晴らしいコンビです。

さてこのライブ録音、1903年生まれのホロヴィッツこの時点で70代半ば、、、体力勝負のラフマニノフ3番だけど大丈夫か?

杞憂でした。後で編集が入っているそうですが、ほとんどオリジナルの演奏のまま、豪快で知られるホロヴィッツ十八番のラフマニノフでした。流石にもたついたりミスタッチも散見されますが、お構いなしに弾き切る演奏に感動が押し寄せます。これも音楽史に残すべき遺産です。

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    Mineosaurus

    2023/06/18 - 編集済み

    第3番を献呈されたのはヨーゼフ・ホフマンですが、ホロヴィッツは作曲者も認める理解者であり、演奏者でした。ワルターギーゼキングのようにカデンツァはオッシアを弾いたりしませんでしたが、すっきりした演奏で好きでした。あの指を延ばしたまま紡ぎ出す深くマルカートな音色は独特でした。シューマンのアラベスクを弾いた演奏がありますが、あの凄さは今でも他のピアニストで感じたことがないです。

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      Furuetti

      2023/06/19

      Mineosaurusさんコメントありがとうございます。ホロヴィッツは全盛期の頃は録音が古いものが多く、全然聴いてこなかったのですが年とともに気になって聴き始めました(笑)
      シューマンのアラベスク、気になります。探してみます。

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      Mineosaurus

      2023/06/19 - 編集済み

      フォローありがとうございました。確かに若いころのホロヴィッツには技術的に物凄いところがありました。でも。1976年以降でも彼が弾きたいと思たものについて、多少の傷はあったとしても、彼を彼たらしめている演奏はいくつかあります。アラベスク(テープですのでいまそれが発売されている者かどうかもわかりませんが、同じような印象のただただ、技術的に凄いとかではなく、彼の紡ぎ出す音の厚みとテンポの揺れ、楽譜通りではない部分もありますが、例えなフォーレの最後の夜想曲、セピア色の傑作です。ラフマニノフのピアノソナタ、シューマンのピアノpソナタ第3番、ユモレスク変ロ長調、ああいう変幻自在はもう過去のものになりました。学生時代に聴き、ボクが不覚にもその寂寥感に器楽曲で初めて涙が出たのが、ニューヨークの引退記念の演奏に選んだシューベルトの第21番のピアノソナタでした、これについては聴きなおしながらLabに書こうかと思っています。長々ごめんなさい。

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      Furuetti

      2023/06/19

      ありがとうございます😊寂寥感に涙するって素晴らしい音楽体験だと思います。私の引き出しは少ないですがモーツァルトに限らずピアノ協奏曲の2楽章で時々そういう事があります。記事楽しみにしています。

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