マチネの終わりに / 平野啓一郎

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映画を観ずに小説だけ読みました。
未だに映画は観ていません(笑)

人生は無数のタイミングの積み重ねを経て今があるという事を、とても繊細かつ大胆に伝えてくれる素晴らしい作品です。バッハやヴィラロボスを始めクラシックギターで奏でる音が、聴いたこともない曲でも、ページの中から流れ出してきます。僕は音楽が好きなので、音楽で心が救われたりすることが当たり前の事として生きてきましたが、そうでない人にもこの作品の中で音楽の果たす役割の重さは間違いなく伝わると思います。

それにしても、福山雅治さんと石田ゆり子さんのキャスティングは、小説でイメージする二人のイメージとドンピシャだと思います。

最後のシーン、ほんとうに素敵です。

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