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ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎
終末のフールに感動して伊坂幸太郎さんが好きになり、ビートルズ好きには全くスルーすることのできないタイトルに導かれるように読みました。2010年くらいだったかな?う〜んまるで昨日のような(笑) まさか読んでない人はいないよね?(笑)なんて冗談ですが、とても素敵な作品です。もちのロンでビートルズモチーフの話が見事にストーリーに組み込まれています。フィクションでありながら途中でその境目がわからなくなってしまいます。映画化もされていますが(主演:堺雅人)原作にあまりにも満足してしまったので観ていません!あ、今なら観たいかも(笑) とてもとてもオススメです。 #ゴールデンスランバー #Beatles #伊坂幸太郎
小説 新潮文庫Furuetti
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羊と鋼の森 / 宮下奈都
もうこれを読んでしまうとクラシックから離れられなくなりますね。蜜蜂と遠雷とはまた違う、ピアノとの対話。とても素敵な物語です。
小説 文春文庫 2015Furuetti
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マチネの終わりに / 平野啓一郎
映画を観ずに小説だけ読みました。 未だに映画は観ていません(笑) 人生は無数のタイミングの積み重ねを経て今があるという事を、とても繊細かつ大胆に伝えてくれる素晴らしい作品です。バッハやヴィラロボスを始めクラシックギターで奏でる音が、聴いたこともない曲でも、ページの中から流れ出してきます。僕は音楽が好きなので、音楽で心が救われたりすることが当たり前の事として生きてきましたが、そうでない人にもこの作品の中で音楽の果たす役割の重さは間違いなく伝わると思います。 それにしても、福山雅治さんと石田ゆり子さんのキャスティングは、小説でイメージする二人のイメージとドンピシャだと思います。 最後のシーン、ほんとうに素敵です。
小説 文春文庫 2016Furuetti
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くちびるに歌を / 中田永一
小説 小学館文庫 2011Furuetti
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虹の岬の喫茶店 / 森沢明夫
映画化もされて知っている人も多い作品ですが、2020年の今頃になって初めて読みました。 それぞれの章に有名な曲がテーマとなっていつつ、クライマックスに向けて進んでいきます。 実在する喫茶店には未だ行けていません。いつか訪れてみたいです。
小説 幻冬社 2011Furuetti
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第二音楽室 / 佐藤多佳子
何事も思うようにはいかない青春時代を佐藤多佳子さんは鋭利に切り取って見せてくれますね。 もどかしくて結論も無いことを気に入らない読者もいるようですが、この頃の気持ちって沢山の折り合いがつかないことを抱えながら生きているので、小説だからって明確なフィナーレなんて作らなくて良いと思っています。 そういう部分も含めて佐藤多佳子さんの小説は大好きです。
小説 文春文庫 2010年Furuetti
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聖夜 / 佐藤多佳子
数々の傑作小説て、とりわけ僕の中では特に青春小説で生きる為の力を与えてくれた佐藤多佳子さんの音楽小説シリーズです。(一瞬の風になれ、は私的No.1青春小説です) オリヴィエ・メシアンのオルガン曲がメインのモチーフですが、意表を突いてEL&Pやロックミュージシャンの名前が所々に出てきてドキッとします。 難解なメシアンと難解な少年の心、わからないところと分かり合えないところに酷く惹かれる小説です。
小説 文春文庫 2010年Furuetti
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船に乗れ! / 藤谷治
とてもとても切ない青春小説ですが、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲とバッハのブランデンブルク協奏曲が重要な役割を果たしていて、最後まで読まずにはいられません。僕はこれを読んでカザルスのホワイトハウスコンサートを買い、見事にメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲の虜になりました。 それにしても、切ない。でも切ないからこそ分かるものがあるんだと思い、読み返してしまいます。
小説 ジャイブ 2008年Furuetti