alfa romeo Montreal

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アルファ ロメオ・モントリオールは、カナダのモントリオールで開催されたExpo'67に出品したコンセプトカーをベースとしている。
デザインワークは、ギア※を経てイタルデザインを設立したジウジアーロの後にベルトーネを支えたガンディーニが担当しており、ジウジアーロの傑作であるカングーロをモチーフにしたとも言われる。

※ギア在籍時に作られた117スポルトをオリジナル・デザインとして、いすゞ117クーペが市販される。

トーギがキットで販売した1/23のモントリオールを組み立てるのは、意外と骨が折れる。中でも、センターキャップごと一体に表現したボルト締めでホイールを固定する作業はハイライトと言える。そのための専用レンチ(ゼンマイ巻きのような形)がキーホルダーになっているのは面白い。スペアタイヤ分のボルトが1つ余るのもなぜか嬉しい。

ただ、ディテールという面ではあっさりしている。ティーポ33用をデチューンした2.6リッターV8DOHCエンジンも実車はエンジンルームにぎっしりと詰め込まれているが、エンジン・ブロックとエアクリーナーの一塊がゴロンとあるだけだ。あまりに味気ないので、せめてラジエーターだけでも追加した。
あとはワイパーやルームミラー、Bピラーのスリット内側にタミヤのジュリア・スプリントGTAで余った金網を取り付けている。

それもこれもディテールアップの余地を残した古い製品ならではの味と思えば、納得もいくというものだろう。
もしかすると、組み立て方の全体を1つの図で表すのもキット・ミニカーの流儀かもしれない。

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