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The Pogues / Rum, Sodomy & the Lash (No.445)
(1985) エルヴィス・コステロのプロデュースによる、ザ・ポーグスの2ndアルバムは、全英で13位とヒット・アルバムとなった。 ケルト音楽特有の切ないメロディーと、わさわさした感じの演奏と歌がいい感じで混ざっている。ザ・ポーグスの存在が、ケルト音楽を広めた気がする。 ケイト・オリオーダンは、この後コステロと結婚し、バンドを辞めていった。 新たな風を吹き込んだ、時代を代表する名盤。 《songlist》 01. Sick Bed of Cúchulaínn 02. Old Main Drag 03. Wild Cats of Kilkenny 04. I'm a Man You Don't Meet Every Day 05. Pair of Brown Eyes 06. Sally MacLennane 07. Pistol for Paddy Garcia 08. Dirty Old Town 09. Jesse James 10. Navigator 11. Billy's Bones 12. Gentleman Soldier 13. Band Played Waltzing Matilda
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Delaney & Bonnie & Friends / Motel Shot
(1971) デラニー&ボニーの5thアルバムは、豪華なゲストとともに録音されたアルバム。レオン・ラッセルの弾くピアノを中心とした、アコースティック・サウンドの内容は、アンプラグドの先駆けと言われている。 録音の楽しい感じが伝わってくるのが聴いていていい。ジャム・セッションを、そのままパッケージにした感じがする。 誰もが自分のアルバムを出せるメンバーなのに、こうして集まってくるのは、デラニー&ボニーの人柄なのだろう。 最近こんな空気感のアルバムは無いので、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Where the Soul Never Dies 02. Will the Circle Be Unbroken 03. Rock of Ages 04. Long Road Ahead 05. Faded Love 06. Talkin' About Jesus 07. Come on in My Kitchen 08. Don't Deceive Me (Please Don't Go) 09. Never Ending Song of Love 10. Sing My Way Home 11. Goin' Down the Road Feelin' Bad 12. Lonesome and a Long Way from Home
To Bonnie from Delaney D&B Together Atco Recordsk-69
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G. Love / The Juice
(2020) 《songlist》 01. The Juice (feat. Marcus King) 02. Soul-B-Que (feat. Roosevelt Collier) 03. Go Crazy (feat. Keb' Mo') 04. Shake Your Hair 05. Fix Your Face 06. She's the Rock 07. Diggin' Roots (feat. Ron Artis II) 08. Shine on Moon (feat. Keb' Mo') 09. Birmingham (feat. Robert Randolph & Keb' Mo') 10. Drinkin' Wine 11. The Juice (Reprise)
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The Allman Brothers Band / Brothers and Sisters
(1973) ジ・オールマン・ブラザーズ・バンドの4thアルバム。バンドとジョニー・サンドリンのプロデュース。このアルバムからチャック・リーヴェルがキーボードで参加し、ツイン・キーボードとなった。 10月に録音を開始してから間も無い、11月11日にまたしてもベリー・オークリーのバイク事故という悲しい知らせが入った。バンドは、ラマー・ウィリアムスを急遽加入させてアルバムは完成した。 オークリーの演奏は“Wasted Words”と“Ramblin' Man”の2曲で、シングル・カットされた“Ramblin' Man”は全米チャートの2位に上がるヒット曲で彼らの代表曲のひとつとなった。この曲ではレス・デューデックがギターで参加している。 このアルバムは全米チャートで初めて1位となった、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Wasted Words 02. Ramblin' Man 03. Come and Go Blues 04. Jelly, Jelly 05. Southbound 06. Jessica 07. Pony Boy
Eat a Peach Win, Lose or Draw Capricorn Recordsk-69
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Glenn Frey / After Hours
(2012) 約20年振りとなる、グレン・フライのソロでの5枚目となるアルバム。フライとリチャード・デイヴィス、マイケル・トンプソンのプロデュース。 スタンダード・ソングを、甘く和わらかな歌声で聴かせてくれる内容となっている。全米で116位、全英で92位とセールス的には振るわなかったが、これは世間が期待する内容では無かったのが大きな要因だと思う。しかしこういった内容のアルバムは、ヴォーカリストだったら1枚は録音して欲しい。オリジナルも良いが、歌を歌い継いでいくことも重要だと思うからだ。 しかし…訃報が届いた。2016年1月18日67歳の若さで死去したとのことだった。このアルバムが遺作となってしまうのは残念なことだ…哀悼。 《songlist》 01. For Sentimental Reasons 02. My Buddy 03. Route 66 04. The Shadow of Your Smile 05. Here's to Life 06. It's Too Soon to Know 07. Caroline, No 08. The Look of Love 09. I'm Getting Old Before My Time 10. Same Girl 11. After Hours
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Crosby, Stills & Nash / Daylight Again
(1982) CSNの3枚目のアルバムで、彼らのプロデュース。 と言うことになっているが、実質はスティルスとナッシュで作られたアルバム。クロスビーがドラックの影響で“Delta”を提供しヴォーカルを取っているだけで、他の曲には参加していないからだ。 しかし、このアルバムではティモシー・B・シュミットの参加によって、素敵なハーモニーは健在となっている。先行シングルとしてリリースされた“Wasted On The Way”はシングル・チャートで9位のヒットとなった。 アルバムと同時発売の“Southern Cross”には、アート・ガーファンクルがコーラスで参加している。この曲はチャートで18位となった。 微妙な感じのアルバムだが、全米チャートで8位となったヒット・アルバム。 《songlist》 01. Turn Your Back on Love 02. Wasted on the Way 03. Southern Cross 04. Into the Darkness 05. Delta 06. Since I Met You 07. Too Much Love to Hide 08. Song for Susan 09. You Are Alive 10. Might as Well Have a Good Time 11. Daylight Again
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John Hiatt / Little Head
(1997) キャピトル・レコードで最後となった、ジョン・ハイアットの14枚目のアルバム。ハイアットとデイヴィー・ファラガーのプロデュース。 前作から引き続きファラガー(b)とデヴィッド・イマーグルック(g)が名を連ねていて、ゲーリー・ファーガソン(dr)とピーター・ホルサップ(org)、エフレイン・トロ(per)が新たに参加した。 安定したサウンドとヴァラエティに富んだ曲作りは、聴いていて安心してくる。ブラス・セクションを導入していたりと意欲が溢れる内容となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Little Head 02. Pirate Radio 03. My Sweet Girl 04. Feelin' Again 05. Graduated 06. Sure Pinocchio 07. Runaway 08. Woman Sawed in Half 09. Far as We Go 10. After All This Time
Walk On Crossing Muddy Watersk-69
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Brinsley Schwarz / Despite It All
(1970) ブリンズリー・シュウォーツの2ndアルバム。デイヴ・ロビンソンとブリンズリー・シュウォーツのプロデュース。 このアルバムでは“Country Girl”にフィドル、“The Slow One”と“Funk Angel”にサックス、“Star Ship”にペダル・スティール・ギターと外部のミュージシャンを呼んでいて、それが良い味付けとなっている。 “Piece of Home”はボブ・アンドリュースが書いた曲で、ピアノとオルガンがメインとなった大作。残りはニック・ロウが書いていて、後の作品に繋がる片鱗を感じられる。 前作をさらに推し進めた感じの、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Country Girl 02. The Slow One 03. Funk Angel 04. Piece of Home 05. Love Song 06. Star Ship 07. Ebury Down 08. Old Jarrow
Brinsley Schwarz Silver Pistol Liberty Recordsk-69
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Duran Duran / Duran Duran (The Wedding Album)
(1993) 前作から約3年ぶりとなるデュラン・デュランの7枚目のアルバム。ジョン・ジョーンズとデュラン・デュランのプロデュース。デビュー・アルバム以来2回目のバンド名を付けたアルバム・タイトルなので“ザ・ウェディング・アルバム”と呼ばれている。 アンディとロジャーが脱退してからバンドの勢いは無くなった感じだったが、見事に復活を遂げたアルバム。 先行シングルの“Ordinary World”が、全英で6位、全米で3位となり、アルバムは全英で4位、全米で7位となった。 復活を遂げた要因のひとつにウォーレン・ククロロの多彩なギターを活かしたサウンドを確立させたことが上げられるだろう。2ndシングルの“Come Undone”はククロロのギターが楽しめる曲で、ヨーロピアン調の仕上がりがいい。 “Breath After Breath”はMPBを代表する歌手のミルトン・ナシメントとの共作で、ナシメントがヴォーカルで参加している。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Too Much Information 02. Ordinary World 03. Love Voodoo 04. Drowning Man 05. Shotgun 06. Come Undone 07. Breath After Breath 08. U.M.F. 09. Femme Fatale 10. None of the Above 11. Shelter 12. To Whom It May Concern 13. Sin of the City
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SuperHeavy / Superheavy
(2011) 21世紀のスーパー・バンド“スーパーヘヴィ”のデビュー・アルバム。メンバーはミック・ジャガー、デイヴ・スチュワート、ジョス・ストーン、ダミアン・マーリー、A.R.ラフマーンの5人。ミック・ジャガーとデイヴ・スチュワートのプロデュース。 もともとは、デイヴとミックが“全く違うジャンルのミュージシャンのレコーディングはどうなるのだろう”という所から始まったプロジェクト。 リズム隊がダミアン・マーリーのバックのシア・クーア(b)、コートニー・ダイドリック(ds)なので、ベースがレゲエとなっている。 世間の期待と実際の音が大きく掛け離れていたので、全英で13位、全米で26位とビッグ・ヒットとはならなかった。個人的にはかなり面白いと思えるが…。 日本盤のボーナス・トラックの“Never Gonna Change”はアコースティック・ヴァージョンで、ギターをバックにミックが歌う哀愁感がいい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. SuperHeavy 02. Unbelievable 03. Miracle Worker 04. Energy 05. Satyameva Jayathe 06. One Day One Night 07. Never Gonna Change 08. Beautiful People 09. Rock Me Gently 10. I Can't Take It No More 11. I Don't Mind 12. World Keeps Turning
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Sara Watkins / Sara Watkins
(2009) ニッケル・クリークのサラ・ワトキンスの、ノンサッチ・レコードからのソロ・デビュー・アルバム。ジョン・ポール・ジョーンズのプロデュース。 全14曲中8曲をサラが書いていて、後はカヴァーとなっている。マリア・マルダーで有名な、ジミー・ロジャースが書いた“Any Old Time”がかなり良い空気感となっている。グレッグ・レイスのペダル・スティール・ギターとサラのフィドルと続く間奏がいい。 トム・ウェイツの“Pony”はサラがウクレレを演奏している。この曲を選ぶセンスは、なかなかのものだ。 ジョン・ポール・ジョーンズを始め、ピート・トーマス(ds)、ベンモント・テンチ(p)、ギリアン・ウェルチ(g)、クリス・エスリッジ(g)、そしてサラの兄のショーンなどの豪華なメンバーがバック・アップしている。 明るいポップな感じがあり、ニッケル・クリークとはまた違った面が楽しめる。聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. All This Time 02. Long Hot Summer Days 03. My Friend 04. Freiderick 05. Same Mistakes 06. Any Old Time 07. Pony 08. Lord Won't You Help Me 09. Jefferson 10. Give Me Jesus 11. Bygones 12. Too Much 13. Will We Go 14. Where Will You Be
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Johnny Winter / Nothin' But the Blues
(1977) ブルース・スカイ・レコードからリリースされた、ジョニー・ウィンターのセルフ・プロデュースによる8枚目のアルバム。 前年にウィンターのプロデュースで録音された、マディ・ウォーターズの“Hard Again”のメンバーと一緒にご機嫌なブルージーなサウンドのアルバムを作った。 このアルバムでウィンターは、ジャケに写っているメタル・ボディーのアコースティック・ギターを弾いている。 “Walking Thru the Park”はウォーターズが書いた曲で、ウォーターズの渋い歌声に負けじと歌いギターを弾くウィンターの絡みが楽しめる。このアルバムのハイライトと言えるだろう。 こういった素敵なジョイントが、音楽の伝統を伝えていくことになっていくと思える。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Tired of Tryin' 02. TV Mama 03. Sweet Love and Evil Women 04. Everybody's Blues 05. Drinkin' Blues 06. Mad Blues 07. It Was Rainin' 08. Bladie Mae 09. Walking Thru the Park
Blue Sky Recordsk-69
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Prince / Chaos and Disorder
(1996) プリンスのセルフ・プロデュースによる18枚目のアルバム。 この頃のプリンスはいろいろな大人の事情で揺れていた。しかしプリンス本人は、音楽に対してブレることが無かったのではないだろうか。 いろんなことを言われるアルバムで世間的に評価は低いが、個人的にはシンプルな音作りが好きな内容となっている。プリンスの音作りに過大評価をしたい人には、微妙な内容かもしれない。 キャッチーな曲が多く並んでいるので、聴きやすいのが好きかもしれない。 このアルバムも廃盤となっているのが残念だ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Chaos and Disorder 02. I Like It There 03. Dinner with Delores 04. The Same December 05. Right the Wrong 06. Zannalee 07. I Rock, Therefore I Am 08. Into the Light 09. I Will 10. Dig U Better Dead 11. Had U
The Gold Experience Emancipationk-69
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Donald Fagen / Morph the Cat
(2006) 約13年ぶりとなる、ドナルド・フェイゲンのセルフ・プロデュースによる3rdアルバム。 このアルバムでは、ウェイン・クランツ、ジョン・ヘリントン、フランク・ヴィニョーラ、ヒュー・マクラッケンの4人のギタリストを曲ごとに見事に配している感じがする。タイトル曲の“Morph the Cat”では4人の共演となっている。 幅広い音楽の要素を取り入れたサウンドは、単なるロックと言うカテゴリーに収まるのかって感じがする。ドラマーのキース・カーロックがいいグルーヴ感を生んでいるようだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Morph the Cat 02. H Gang 03. What I Do 04. Brite Nitegown 05. The Great Pagoda of Funn 06. Security Joan 07. The Night Belongs to Mona 08. Mary Shut the Garden Door 09. Morph the Cat (Reprise)
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Kool & the Gang / Ladies' Night
(1979) クール&ザ・ギャングの11枚目のアルバム。エウミール・デオダートのプロデュース。 このアルバムは、キャリア初の全米R&Bチャートで1位となった。シングルでリリースされたタイトル曲の“Ladies Night”もR&Bチャートで1位、続く“Too Hot”は3位となった。 この要因として、洗練されたサウンドを持ち込み、もともとのファンキーなサウンドと融合させたデオダートと、スタイリッシュなヴォーカリストのジェームス・“JT”・テイラーを迎えたことがあげられるだろう。 2013年に“Big Break Records”からリマスターされたCDが再発され、シングル・ヴァージョンなどの追加収録もされている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Ladies Night 02. Got You into My Life 03. If You Feel Like Dancin 04. Hangin' Out 05. Tonight's the Night 06. Too Hot
De-Lite Recordsk-69