Do!! The★MUSTANG / THE HIGH-LOWS ハイロウズ

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ハイロウズのラストアルバム、ドゥ ザ・マスタング。
アナログ盤を新品で購入。

前作エンジェルビートルと同様、世間的には評価の高くない本作ですが、これまた俺は大好きなアルバム。
白井さん脱退後の作品なんで、キーボードのない寂しさはあるものの、そのぶん(褒め言葉かどうか分からんが)真剣に作った感じが伝わってくる。曲も佳作揃いで、アレンジも凝ってる。

マーシーのロックンロール「ゴーン」「砂鉄」の2曲で始まる今作。
いかにもヒロトな「ノロノロ」が何気に良く、ファンに人気の「アネモネ男爵」も収録。
「荒野はるかに」は恥ずかしながらヒロト作だと思い込んでた!この曲はギターの重ね方が珍しく、単純にかっこいい。
異色作の「夜の背」、"ずっとロック もっとロック"だけで突き進む「ズートロ」と、全部良いのだが、特に素晴らしいのがラスト2曲。
「たつまき親分」は息子から父を見た歌にも聞こえるし、父から息子を見た歌にも聞こえ、また全然違う目線のようにも聞こえる。不思議な歌詞。この曲を聴くと、理由は分からないが毎回感動してしまう。音楽って不思議だ。
このアルバムの、そしてハイロウズのラスト「プラプラ」。
犬についての歌詞なんだが、ギターの優しい音色と、ヒロトの丁寧なボーカルが心地よく、しんみりとした気持ちになる。
それなのに急に "いいな もうだまるよ ウソばっかついてた" という歌詞が飛び込んできて、あれ?という不穏な空気に。深読みしたくなる歌詞が秀逸。

これまでのアルバムには少なくとも一曲は代表曲が収録されていて、このアルバムはそういう意味では「これぞ」という一曲は入ってないかもしれない。でも一枚を通して聴くと素晴らしい作品。昔はサンダーロードが入っていないのが不満だったが、今はプラプラで終わるこの形でよかったと思ってる。

#ヒロト
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#クロマニヨンズ

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