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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1987年5月号
昭和62年5月1日発行 発行/少年出版社 1987年5月号(通算第10号)。 版型が小さくなり、藤原カムイや内田春菊のホラー漫画、チェッカーズの武内亨や女子プロレスラーの山崎五紀などのコラムが掲載され、誌面一新を図ったようですが...、結局、この号が最終号となってしまいました。 アニメ・特撮・ホビーなどを扱った雑誌として創刊されながら、折からのホラー&スプラッター映画ブームに乗っかり、ホラー専門誌となった「ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE」ですが、'87年のこの時期はもうブームも下火になりつつあったので、廃刊も止むを得なかったですかね。短い間でしたが、あの狂乱のブームを駆け抜けていった、思い出深い雑誌です。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1987年3月号
昭和62年3月1日発行 発行 少年出版社 1987年3月号(通算第9号)は、この年の正月映画で新作『ザ・フライ』が公開された、デヴィッド・クローネンバーグの『ザ・ブルード(ザ・ブルード/怒りのメタファー)』を巻頭で特集。映画自体は1979年の作品ですが、クローネンバーグ人気の高まりで、この年、日本で遂に初公開となったようですね。人間の身体を変容させたり、破壊したりが大好きなクローネンバーグ(笑)、私も『スキャナーズ』とか『ビデオドローム』、当時ビデオで繰り返し観てました。 『ゾンバイオ/死霊のしたたり』が、やっと日本で劇場公開されたのもこの年でした。H・P・ラブクラフト原作の『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』の映画化ですが、あんまりクトゥルー神話っぽくないんですよね、この原作。どちらかというと“ゾンビ”ものや“マッドサイエンティスト”ものに近いノリがあって、それ故に『ゾンバイオ/死霊のしたたり』も映像化が難しいといわれるラブクラフト作品の中では成功した部類に入るのではないかと思います。 他にトロマ作品の新作情報や、フランケンシュタイン映画の特集など。 個人的には、漫画家の日野日出志氏のインタビュー記事で、氏を“マンガ界のルチオ・フルチ”と紹介していたのがツボでした(笑) #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1987年1月号
昭和62年1月1日発行 発行 少年出版社 1987年1月号(通算第8号)は、新年号ということで、前年(1986年)に日本で公開されたホラー映画を振り返る巻頭特集。『クリープショー』『バタリアン』『エルム街の悪夢』『死霊のえじき』『悪魔のいけにえ2』等々、たくさんのホラー映画が劇場公開されていた、良い時代でした。私も当時、映画館でほとんど観ています。 もう一つ、'86年を振り返る企画では「1986年に発売されたホラー・ビデオ全カタログ」が良かったですね。ホラー・ビデオに関しては、前々年(1985年)に主だったタイトルはほぼ出尽くした感があったのですが、ずっと観たかったルチオ・フルチの『地獄の門』の日本版がリリースされたのはうれしかったですね。 他に1987年正月映画の『霊幻道士2』『ザ・フライ』『キングコング2』の紹介や、小松沢陽一氏の「東京国際ファンタスティック映画祭'86(第2回)」のレポートなど。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年11月号
昭和61年11月1日発行 発行 少年出版社 1986年11月号(通算第7号)は、前号に引き続き「東京国際ファンタスティック映画祭'86(第2回)」情報で、『クリーチャー』『エル・トポ』『ゴースト・ハンターズ』『悪魔のいけにえ2』『悪魔の毒々モンスター』などを紹介。この年は『エイリアン』の続編『エイリアン2』や『ポルターガイスト』の続編『ポルターガイスト2』といった“続編もの”が話題となりましたが、あの伝説のホラー映画『悪魔のいけにえ』の続編『悪魔のいけにえ2』が公開されたのもこの年でした。前作から12年、映画としては全く方向性が違うものでしたが、ある意味レザーフェイスを上回るデニス・ホッパーの怪演は印象的でした。 他に『悪魔の毒々モンスター』を製作したトロマの設立者、ロイド・カウフマンのインタビューや、『ギニーピッグ』シリーズの新作『ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん』の紹介など。『悪魔の毒々モンスター』は日本公開前から好事家たちの間で話題となっていた作品ですが、この邦題のセンスにはぶっ飛びましたね~(笑)『ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん』は、劇団WAHAHA本舗主宰・喰始が監督と脚本を努めたコメディタッチの作品ですが、宮崎勤の部屋にあった『ギニーピッグ』のビデオって、実はこの4なんですよね... この号から、版型はそのままですが、製本が無線綴じから中綴じに。定価は200円安くなりましたが、カラーページが少なくなりました。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年9月号
昭和61年9月1日発行 発行:少年出版社 1986年9月号(通算第6号)は、開催が決定した「東京国際ファンタスティック映画祭'86(第2回)」の特報第一弾。『リ・アニメータ(ゾンバイオ/死霊のしたたり)』『テラー・ビジョン』『ゾーン・トロッパーズ(SFゾーン・トゥルーパーズ)』『SFソードキル(藤岡弘、氏が芸名に「、」を付けるきっかけとなった作品)』『スペース・レイダース』など紹介。 前号で少しだけ公開情報が掲載された『エイリアン2』、今号では詳細な特集で公開への期待を更に高めてくれました。 他に“B級映画の帝王”ロジャー・コーマン特集や、スティーブン・キング特集の第2弾、前年に『星くず兄弟の伝説』で商業映画監督デビューしたばかりの手塚眞氏が演出を手掛けたオリジナルビデオ作品『妖怪天国』の紹介など。ページ数こそ少ないものの、“怪談映画の巨匠”中川信夫の特集なども和物ホラーの紹介にも力を入れていた、この雑誌らしくて良かったです。 裏表紙の『ウルトラQ』『ウルトラセブン』のレーザーディスクの広告も懐かしいですね。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年7月号
昭和61年7月1日発行 発行:少年出版社 1986年7月号(通算第5号)は、巻頭特集で『エイリアン2』と『ポルターガイスト2』、二大続編モノの公開情報を先取り掲載。『ポルターガイスト』はともかく、『エイリアン』の続編が7年経って観られるとは思わなかったなぁ~。もっとも、この後シリーズ化され、更には『エイリアンvsプレデター』だの前日譚だの、派生作品が続々と作られていく訳ですが(笑)、この時点ではそんなこと思いもよらなかったですね。 あと、『ガバリン』! 製作のショーン・S・カニンガム、監督のスティーブ・マイナー、音楽のハリー・マンフレディーニなど、『13日の金曜日』シリーズのスタッフが再結集した作品ですが、『13金』とは毛色が違っていて、スプラッターというより、ちょっとユーモラスなモンスターたちの造形が見どころの作品でしたね。今となっては忘れられつつある作品ですが、'80年代ホラー映画ブームのまさに絶頂期に公開されただけに、当時を知る人間には思い出深い一本だと思います。 他にアメリカのSFX工房ILM(Industrial Light & Magic)や、ホラー&SF専門製作会社トロマの特集、『バタリアン』で監督デビューしたダン・オバノンの独占インタビューなど。ダン・オバノンへのインタビュアーは“ビデオバブル期の怪人”“闇のオタク王”として、もはや伝説となっている光山昌男氏ですね。記事中にオバノンと光山氏のツーショットがありますが、なんかもう、いろんな意味で時代を感じます。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年5月号
昭和61年5月1日発行 発行:少年出版社 1986年5月号(通算第4号)は、新作『死霊のえじき』をシナリオ掲載で特集。当時はジョージ・A・ロメロが放つ、久々のゾンビ映画ということで、メディア・ファン双方の期待値が物凄く高かったですよね。 他には、ほぼ同時期に日本公開された『エルム街の悪夢』のウェス・クレイブンや、この年やっとビデオソフト化が決定した『ハロウィン』のジョン・カーペンターの特集、イタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントが製作総指揮・脚本で参加した『デモンズ』(やはりイタリアンホラーの巨匠だったマリオ・バーヴァを父に持つランベルト・バーヴァが監督)の特集などがありました。 若狭新一氏がアイドルに特殊メイクを施すコーナーでは、黒沢ひろみさんがマッドサイエンティストに。 『死霊のえじき』『エルム街の悪夢』『デモンズ』...、話題の新作ホラー映画が立て続けに日本で公開されていた、実に良い時代でしたね。個人的にはルチオ・フルチ作品の中でも最狂のゴア描写といわれた『地獄の門』の日本版ビデオが発売されたのがうれしかったですね。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年3月号
昭和61年3月1日発行 発行:少年出版社 1986年3月号(通算第3号)は、当時、話題の新作だった『マイドク ~いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか~』をシナリオ掲載で特集するという力の入れよう。『マイドク』は、やたらと長い邦題が好事家たちの間で話題となりましたね(笑) 他に『キャリー』『シャイニング』の原作者、スティーブン・キングや、ロメロ映画に欠かせない特殊メイクアップアーティストのトム・サビーニの特集など。若狭新一氏がアイドルに特殊メイクを施すコーナーでは、若林志穂さんが魔女に。 個人的には、ホラー映画の愛好家だった谷啓氏のインタビューや、石井輝男監督作品の『恐怖奇形人間』『猟奇女犯罪史』を特集した記事が興味深かったですね。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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少年出版社 ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE 1986年1月号
昭和61年1月1日発行 発行:少年出版社 たった2号で廃刊となった「HORROR WORLD ホラー・ワールド」から約5年後。再び“日本で初めて”を謳ったホラー雑誌が登場します。それがこの「ビジュアル・ホラー・マガジン VZONE」。元々はアニメ・特撮・ホビーなどを扱った雑誌として創刊されましたが、折からのホラー&スプラッター映画ブームに乗っかり、この第2号からホラー専門誌になりました。 内容的には「壮絶無比!!超ド級大出血グロシーン 思わず眼球に突き刺さるシーンのワースト10」という惹句が示しているようにグロ画像が多めで、まさにブームの狂乱を体現したものとなっています。“量”はともかく、“質”という点では同時期の近代映画社の「スクリーン臨時増刊 THE HORROR MOVIES」シリーズに及びませんが(ムック本と雑誌という違いはありますが)、あちらが洋物作品しか扱わなかったのに対し、「VZONE」は円谷プロの『餓鬼魂』(主演は長塚京三さんですよ!)や、楳図かずお原作の『うばわれた心臓』、そしてあの伝説の『ギニーピッグ』など、和物作品の紹介にも力を入れていたのが特徴ですかね。 他に若狭新一氏が、当時のアイドルの矢野有美ちゃん(懐かしい!)にゾンビメイクを施すコーナーや、ホラー好きの劇団WAHAHA本舗主宰の喰始氏と竹中直人氏の対談、ホラー映画コレクターとして知られる芦屋小雁氏のインタビュー記事なども、今読み返すと感慨深いものがありますね。 #ホラー #スプラッター #SF #VZONE #少年出版社
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